知っておきたい、瓦葺きのメリット!
新築時や屋根の葺き替え時、瓦葺きにしようか、それとも今流行のスレートにしようか、または注目のガルバリウム鋼板にしようかとお悩みではないでしょうか。
そこで、この記事では「瓦葺き」の基礎知識とその長所・短所についての考察。なぜ日本では「瓦葺き」が愛されているのか、その理由についてもお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
目次
目次
1. 瓦葺きとは
日本瓦やセメント瓦などの“瓦”を使用して屋根を葺くこと、またはその屋根自体の名称を「瓦葺き」と呼びます。一般的には、いわゆる瓦型の屋根材、またはその屋根材が施工されている屋根という認識が強いようです。
この記事では、日本瓦葺きとセメント瓦葺きを中心にお伝えします。そして瓦葺きの方法には、本瓦葺きと桟瓦葺き、引掛け桟瓦葺きの3つの葺き方がある事も説明させていただきます。
1-1. .本瓦葺きとは
本瓦の平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて並べる屋根の葺き方で、古くから社寺建築に用いられている葺き方です。本瓦葺きは、重厚感はありますが屋根重量が重くなることが弱点です。
1-2. 桟瓦葺きとは
本瓦葺きの弱点である重量対策として、平瓦と丸瓦を一体化させた波型の桟瓦を使用した屋根の葺き方が桟瓦葺き(さんがわらぶき)です。
1-3. 引掛け桟瓦葺きとは
その桟瓦の裏面に突起をつけて、瓦同士を引っ掛け、瓦がズリ落ちないように改良したものを「引掛け桟瓦葺き(ひっかけさんかわらぶき)」といいます。現在では、一般住宅の瓦の葺き方として多く採用されています。ちなみに外観は、桟瓦葺きと ほとんど同じです。
2. 瓦葺きのメリット・デメリット
ここでは、日本瓦葺きとセメント瓦葺きのメリット・デメリットについて大まかにお話しします。詳細については、それぞれのリンク先をご覧ください。
2-1. 日本瓦葺き
■ メリット
耐久性と強度が高く、和風住宅によく似合うなどのメリットがあります。もっと詳しい日本瓦葺きのメリットについては「【重要】屋根の種類、全て見せます!選ぶポイントは3つ」でお話ししています。
■ デメリット
価格が高い、定期的なメンテナンス、重量が重くなるなどのデメリットがあります。もっと詳しい日本瓦葺きのデメリットについては「【重要】屋根の種類、全て見せます!選ぶポイントは3つ」でお話ししています。
2-2. セメント瓦葺き
■ メリット
セメント瓦には、価格が安く、色合いが豊富などのメリットがあります。詳しいセメント瓦葺きのメリットについては「セメント瓦の特徴(塗装と種類)と無料・0円で修理する方法」でお話ししています。
■ デメリット
反面、割れやすい、定期的な塗装などのメンテナンスが必要などのデメリットもあります。詳しいセメント瓦のデメリットについては「セメント瓦の特徴(塗装と種類)と無料・0円で修理する方法」でお話ししています。
3. 価格の相場(目安)
日本瓦葺き | 9,000円/㎡ (本体標準工事価格) |
セメント瓦葺き | 8,000円/㎡ (本体標準工事価格) |
4. 瓦以外の屋根材
一般住宅でよく見られる瓦葺き以外の屋根材は、主に以下の2つがあります。
4-1.スレート
化粧スレートは、「コロニアル」とも呼ばれますが、そのメリットは価格が安く、色合いが豊富などがあります。デメリットは耐久性と強度が弱いなどが挙げられま。詳しくは「屋根スレートに人気がある本当の理由と5つのメンテナンス法」でお伝えしています。
4-2. ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板のメリットは防錆性が高い、軽量、メンテナンス不要などがあります。デメリットは価格が若干高め、施工業者がまだ少ないなどが挙げられます。詳しくは「ガルバリウム鋼板屋根は何が凄いのか?その特徴を検証!」でお伝えしています。
5. 基本的なメンテナンスや修理法とその費用
ここでは、日本瓦葺きとセメント瓦葺きのメンテナンスや修理方法、その費用相場(目安)についてお話しします。
5-1. 日本瓦葺き
漆喰補修や棟瓦の積み直し、瓦交換のメンテナンス・修理方法があります。
修理費用の相場(目安) | |
漆喰補修 | 24万円~42万円/1軒 |
棟瓦の積み直し | 50万円~150万円 |
瓦交換 | 1万円~3万円/ 1枚 |
詳しい修理方法や費用は「瓦屋根を修理する時、絶対に知っておきたい5つのポイント」でお話ししています。
5-2. セメント瓦葺き
塗装や漆喰補修、瓦交換のメンテナンス・修理方法があります。
修理費用の相場(目安) | |
塗装 | 35万円~120万円 |
漆喰補修 | 24万円~42万円/1軒 |
瓦交換 | 1万円~3万円/一枚 |
詳しい修理方法や費用は「セメント瓦の特徴(塗装と種類)と無料・0円で修理する方法」でお話ししています。
6. 失敗しない業者の選び方
業者選びで最も気になるのは、ボッタクリや手抜き工事などの詐欺被害に遭うことです!詐欺業者は、常に新しい悪徳手法を考え出してきますので、その実態を把握することは至難の業ですが、一方の優良業者は変わる必要がないので、探し出すことは容易です。
逆転の発想で「失敗しない業者選び=優良業者を選ぶ」ことと考えれば、誰にでも簡単に、1本の電話のみで、優良業者を探し出す(見分ける)方法があります。
その方法とは「屋根修理の詐欺被害に遭わない、たった1つの確実な方法」で詳しくお話していますので、ぜひご覧下さい。
7. 1円でも安く修理できる方法
もし、修理が必要になった原因に、突風や強風などの風が考えられるのならば、無料(負担金0円)で瓦葺きを修理できる可能性が大です。その理由は、火災保険の「風災補償」にあります。
すでに火災保険に加入済みの方でしたら、ぜひ「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」をご覧になってください。0円で修理できる理由や風災補償について、詳しくお話ししています。
8. まとめ
この記事では、瓦葺きの基礎知識と、そのメリット・デメリットについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
洋風の建物は現代的で見栄えも良いですが、やはり日本人は瓦葺きを好む傾向にあります。お城や天守閣のイメージが強いからだと思われます。日本の風情ある佇まいを好む文化が、瓦に対する愛着を生み出しているのでしょう。
この記事が、あなたの屋根材選びの助けになれれば幸いです。
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