漆喰(しっくい)って、何だろう?
この記事では、屋根漆喰の補修に関する様々についての情報をお話しします。
まず、「屋根の漆喰は何年もつのか」や「屋根に漆喰を敷く理由は何か?」など、基本的な疑問にお答えします。また、「漆喰が剥がれると雨漏りの原因になるのか?」という心配に対しても、詳しく解説します。
補修をプロに依頼するかDIYで行うか迷っている方には、「屋根漆喰補修 DIY」の方法や「屋根瓦 漆喰 補修費用」についての情報もご紹介します。
さらに、ホームセンターで購入できる材料や「屋根漆喰の塗り方や価格」などの具体的な情報も網羅していますので、「瓦漆喰」や「屋根漆喰」の適切なやり方を知りたい方にも必見の内容です。
「屋根漆喰など必要ない」と考えている方にも、補修の必要性をしっかりとお伝えしますので、ぜひ、この記事を参考に、屋根漆喰の補修に取り組んでみてください。
記事のポイント
① 屋根漆喰補修の必要性や具体的な理由
② 屋根漆喰補修のDIY方法とホームセンターでの購入情報
③ 屋根漆喰補修の費用や価格についての詳細
④ 屋根漆喰の耐久性とメンテナンスの重要性
目次
屋根漆喰の補修方法とポイント
〇 そもそも屋根の漆喰(しっくい)とは?
〇 屋根漆喰の補修が必要ない場合とは?
〇 屋根瓦の漆喰補修費用の目安
〇 DIYで屋根漆喰補修を行う方法
〇 屋根漆喰補修に使えるホームセンターの商品
〇 屋根漆喰の価格帯
〇 瓦漆喰の塗り方とコツ
〇 屋根漆喰のやり方の手順
〇 DIYはオススメしません!
〇 屋根の漆喰は何年くらい持つのか
そもそも屋根の漆喰(しっくい)とは?
上記の写真のように、瓦と瓦の隙間を埋める白いセメントのような溶剤を漆喰(しっくい)といいます。ここが剥がれてくると、屋根の隙間から浸水し、雨漏り等が発生します。
漆喰が崩れると、そこから雨水が入り込み、雨漏りの原因になります。それを防ぐために、これからスタンダードな屋根漆喰の補修方法についてご説明します。
古い漆喰を取り除く
最初に養生した後、表面の漆喰を、ヘラで丁寧に取り除きます。漆喰の後ろにある「葺き土」は残したままにします。
葺き土を整え、湿り気を与える
葺き土とは、漆喰の下地となる土のことです。デコボコしていると漆喰が塗りにくくなるので、表面を平らにならします。そして、漆喰を馴染みやすくするため、霧吹きで湿らせます。
漆喰を塗り込む
漆喰を隙間なく均一に塗ります。適度な量で塗るとうまくいきます。初心者は見た目をよくしたいがために、多めの漆喰を塗る傾向にありますが、盛り上がった漆喰に雨水が直に当たるので、雨漏りの原因になります。これでは本末転倒です。
表面を整え、仕上げ
専用コテで漆喰の表面を整えていきます。この時、雨が漆喰に当たらないように考慮して(雨仕舞いといいます)、漆喰の量を調節します。乾燥すれば完了です。
屋根漆喰の補修が必要ない場合とは?
屋根漆喰がしっかりしている場合
現在の屋根漆喰がしっかりしている場合、補修は必要ありません。具体的には、漆喰が剥がれていない、ひび割れがない、色が変わっていないなどの状態が確認できれば問題ありません。これらの点を確認するために、定期的な点検を行うことをおすすめします。
屋根の構造が問題ない場合
屋根の構造自体に問題がない場合、漆喰の補修は必要ありません。例えば、瓦がずれていない、屋根材に損傷がない、雨漏りが発生していない場合は、漆喰の補修を考える必要はありません。専門家による点検を受けることで、屋根全体の状態を把握することが重要です。
漆喰の耐久性が高い場合
漆喰の耐久性が高い場合も補修は不要です。現代の漆喰は改良され、耐久性が向上しています。適切に施工された漆喰は、長期間にわたり補修を必要としないことが多いです。ただし、経年劣化や環境要因による影響を受けることもあるため、定期的なチェックは欠かせません。
定期的なメンテナンスを行っている場合
定期的にメンテナンスを行っている場合、漆喰の状態を良好に保つことができます。例えば、屋根の掃除や小さなひび割れの補修をこまめに行うことで、大規模な補修を避けることができます。日常的なメンテナンスが漆喰の寿命を延ばす鍵です。
屋根瓦の漆喰補修費用の目安
一般的な補修費用
屋根瓦の漆喰補修費用は、一般的には数万円から数十万円程度です。補修の範囲や必要な材料、作業の難易度によって価格は変動します。専門業者に見積もりを依頼することで、具体的な費用を把握することができます。
4,000円~10,000円/メートル | 合計39万円~67万円 |
24万円~42万円 /1軒 ※一般的な屋根では、漆喰は約50~55m | |
足場代:20~27万円 |
DIY補修の場合
DIYで補修を行う場合、材料費と工具の費用だけで済むため、比較的安価に抑えることができます。漆喰やコテ、保護具などを揃えるために、数千円から一万円程度を見積もっておくと良いでしょう。ただし、DIYには技術が必要であり、失敗すると逆に高くつくこともあるため注意が必要です。
プロの業者に依頼する場合
プロの業者に補修を依頼する場合、作業の質と保証が得られる反面、費用は高くなります。相場としては、一平方メートルあたり1万円から3万円程度が一般的です。施工内容や地域によっても価格は異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較することが重要です。
補修費用を抑えるためのポイント
補修費用を抑えるためには、事前の点検と早期の対応が鍵です。小さなひび割れや損傷を早めに修理することで、大規模な補修を避けることができます。また、信頼できる業者を選び、無駄なコストをかけないようにすることも大切です。
火災保険の活用
屋根の漆喰補修には、保険を活用できる場合があります。火災保険や自然災害保険などが適用されるケースもあるため、保険内容を確認し、必要に応じて保険会社に相談することをおすすめします。保険を適用することで、自己負担を大幅に減らすことができます。
DIYで屋根漆喰補修を行う方法
必要な道具と材料
DIYで屋根漆喰補修を行うためには、以下の道具と材料が必要です。まず、漆喰を練るためのバケツや、混ぜるためのミキサーが必要です。また、漆喰を塗るためのコテ、保護手袋やゴーグルなどの安全装備も忘れずに準備しましょう。これらは、ホームセンターやオンラインショップで購入可能です。
補修の手順
補修の手順は以下の通りです。まず、古い漆喰を取り除きます。これには、ハンマーとのみが役立ちます。次に、取り除いた部分を清掃し、汚れやホコリを取り除きます。その後、新しい漆喰を練り、取り除いた部分に塗り込んでいきます。塗り方にはコツがあり、均等に薄く広げることが大切です。最後に、乾燥させて終了です。
注意点とコツ
DIYで補修を行う際の注意点として、安全確保が重要です。高所作業になるため、落下防止の対策をしっかり行いましょう。また、漆喰は乾燥が早いため、一度に大量に練らず、小分けにして作業を進めることが成功のポイントです。さらに、天候にも注意が必要で、雨の日や風の強い日は避けることをおすすめします。
メリットとデメリット
DIYで補修を行うメリットは、費用を抑えられる点です。業者に依頼するよりも安価に済ませることができます。一方、デメリットとしては、技術や経験が必要なため、初めての方には難しい場合があることです。また、失敗すると逆に費用がかさむこともあります。自信がない場合は、専門業者に依頼することも検討してください。
自己判断の限界
DIYでの補修は自己判断が大切ですが、限界もあります。大きな損傷や複雑な問題がある場合、自分だけでは対処できないこともあります。その際は、無理をせず、専門家に相談することが重要です。適切な判断で安全に作業を進めましょう。
屋根漆喰補修に使えるホームセンターの商品
おすすめの漆喰製品
ホームセンターでは、さまざまな漆喰製品が販売されています。例えば、速乾性があり作業効率が良い「速乾漆喰」や、防水性に優れた「防水漆喰」などがあります。これらの商品は、用途に応じて選ぶことが重要です。使用方法や特性をよく理解して選定しましょう。
必要な工具とアクセサリー
漆喰補修に必要な工具やアクセサリーもホームセンターで揃えられます。具体的には、漆喰を混ぜるバケツ、塗るためのコテ、古い漆喰を取り除くためのハンマーやのみ、保護具などが挙げられます。これらのアイテムは、DIYコーナーや建築資材コーナーで見つけることができます。
購入時のポイント
ホームセンターで商品を購入する際のポイントとして、まず品質を確認することが大切です。特に、漆喰の品質は補修の仕上がりに大きく影響します。また、スタッフに相談してアドバイスを受けるのも良い方法です。必要な量や使い方など、専門的な知識を持ったスタッフからのアドバイスは非常に役立ちます。
費用の目安
ホームセンターで購入する漆喰や工具の費用は、商品によって異なりますが、一般的には漆喰1袋あたり数千円、工具一式で1万円前後が目安です。特売やセールを利用することで、さらにコストを抑えることも可能です。費用を抑えつつ、必要なものを全て揃えるようにしましょう。
屋根漆喰の価格帯
一般的な価格帯
屋根漆喰の価格は、使用する材料の品質や購入場所によって異なります。一般的には、1袋あたり数千円から1万円程度が相場です。高品質な漆喰は耐久性が高く、長持ちするため、初期投資が高くても長期的に見ればコストパフォーマンスが良いと言えます。
施工費用
漆喰の価格に加えて、施工費用も考慮する必要があります。業者に依頼する場合、施工費用は1平方メートルあたり1万円から3万円が相場です。これは作業の難易度や屋根の形状、面積によっても変動します。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。
自己施工の場合の費用
DIYで漆喰を塗る場合、材料費と工具費用のみで済むため、比較的安価に抑えられます。漆喰1袋に加え、コテやミキサーなどの工具が必要です。これらを全て揃えると、初期費用としては1万円から2万円程度が目安です。ただし、作業の手間や技術を考慮する必要があります。
コストを抑える方法
コストを抑えるためには、ホームセンターの特売やセールを利用することが効果的です。また、適切なメンテナンスを行うことで、大規模な補修を避けることができます。小さなひび割れや剥がれを早期に修理することで、長期間にわたり補修費用を抑えることが可能です。
維持費用
漆喰の維持費用も考慮に入れるべきです。定期的な点検や小さな補修を行うことで、大規模な修理を防ぐことができます。これにより、長期的にはトータルコストを抑えることができるでしょう。維持費用は、年間数千円から1万円程度が目安です。
オススメの漆喰2選
→ シマダの屋根しっくい白
→ 屋根漆喰うまくヌレール
瓦漆喰の塗り方とコツ
準備作業
瓦漆喰を塗る前に、まず古い漆喰や汚れを取り除く準備作業が必要です。ハンマーとのみを使って古い漆喰を丁寧に剥がし、清掃します。次に、新しい漆喰を練るためにバケツとミキサーを用意し、水と漆喰を適切な割合で混ぜ合わせます。
漆喰の塗り方
漆喰の塗り方は、まずコテを使って薄く均等に塗り広げることが大切です。初めての方は、小さな部分から始めると良いでしょう。漆喰を一度に大量に塗らず、少量ずつ丁寧に塗り進めることが成功の鍵です。また、乾燥を防ぐために、作業は日陰で行うか、天候を考慮して行うようにしましょう。
乾燥と仕上げ
漆喰が乾燥するまでには数時間から一日程度かかります。この間、直射日光や雨を避けるようにしましょう。乾燥後、必要に応じて追加の漆喰を塗り重ね、仕上げます。最後に、表面を滑らかに整え、美しい仕上がりを目指します。
注意点とトラブルシューティング
作業中の注意点として、漆喰が早く乾きすぎると割れやすくなるため、乾燥時間を適切に管理することが重要です。また、作業中に漆喰が垂れてしまった場合は、すぐに拭き取ることで、きれいな仕上がりを保つことができます。もしひび割れが発生した場合は、追加の漆喰を使って補修します。
メンテナンスのコツ
漆喰を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。小さなひび割れや剥がれを早期に発見し、迅速に対応することで、大規模な補修を防ぐことができます。定期的な点検と適切なケアが、美しい屋根を保つ秘訣です。
屋根漆喰のやり方の手順
準備作業
屋根漆喰の補修作業を始める前に、必要な道具を揃えましょう。具体的には、漆喰、バケツ、ミキサー、コテ、ハンマー、チisel、保護手袋やゴーグルなどが必要です。まずは、古い漆喰を取り除くためにハンマーとチiselを使い、丁寧に削り取ります。これにより、新しい漆喰がしっかりと密着する下地を作ることができます。
漆喰を練る
次に、新しい漆喰を準備します。バケツに適量の漆喰を入れ、水を加えてミキサーで混ぜます。漆喰は適度な粘度が重要で、固すぎず柔らかすぎない状態に調整しましょう。水の量は製品の指示に従って調整し、均一になるまでしっかりと混ぜることがポイントです。
漆喰を塗る
準備が整ったら、コテを使って漆喰を塗り始めます。まずは少量の漆喰をコテに取り、屋根の表面に均等に広げます。漆喰は一度に厚く塗りすぎないように注意し、薄く均一に塗り重ねるようにします。コテの使い方に慣れるまで、少しずつ進めることが大切です。
仕上げと乾燥
塗り終わったら、表面を滑らかに整えます。このとき、乾燥時間を十分に確保することが重要です。漆喰が完全に乾燥するまでには、数時間から一日程度かかります。乾燥中は直射日光や雨を避け、適切な環境で乾燥させるようにしましょう。完全に乾いた後、必要に応じて追加の漆喰を塗り、仕上げます。
注意点とコツ
漆喰を塗る際の注意点として、天候や気温に気をつけることが挙げられます。特に寒冷地や湿度の高い日は、乾燥時間が長くなるため注意が必要です。また、作業中は安全対策を徹底し、高所作業の場合は落下防止の装備を使用することをおすすめします。適切な準備と慎重な作業が、美しい仕上がりと長持ちする漆喰の秘訣です。
DIYはオススメしません!
ここまで話しておきながら気が引けるのですが、実は私は、DIYをオススメしていません。あまりにもリスクが大きいからです。その理由を以下に記します。
下準備に、かなり手間が掛かる
漆喰補修の作業を「漆喰を剥がして、塗るだけだろう」と思い、DIYに挑む方は、間違いなく後悔すると思います。上記の写真を見るだけなら簡単そうに見えますが、実際にやると、補修作業よりも下準備の方に圧倒的に手間が掛かるからです。
例えば「足場を組み立てる」「専用工具を準備する」「漆喰を購入する」「屋根用の靴を準備する」など、まだまだ挙げればキリがありません。
雨漏りの危険度がアップ
さらに一般の方が、屋根に登ると瓦を踏んで割ったり、漆喰を塗りすぎて、新たな雨漏りの原因を作ってしまうことにもなりかねません。手間と時間ばかりに追われて、結局は形だけの漆喰補修になってしまいます。
新たな雨漏りが発生して、さらに高額な漆喰修理の費用を支払う状況になる可能性が大です。漆喰の作業だけは長い経験が必要です。できるだけ専門の業者に依頼しましょう。
屋根の漆喰は何年くらい持つのか
漆喰の耐久年数
屋根に使用する漆喰の耐久年数は、一般的には10年から20年程度とされています。ただし、これは使用する材料の品質や施工の方法、そして環境条件によって大きく異なります。高品質な漆喰を使用し、適切な施工と定期的なメンテナンスを行うことで、耐久年数を延ばすことができます。
影響する要因
漆喰の耐久年数に影響を与える要因として、気候条件が挙げられます。特に、風雨や紫外線に晒される環境では、漆喰の劣化が早まることがあります。また、漆喰の厚さや塗り方も重要なポイントです。適切な厚さで均一に塗られている場合、より長持ちしやすくなります。
定期的な点検とメンテナンス
漆喰の寿命を延ばすためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。例えば、年に一度は屋根の状態をチェックし、ひび割れや剥がれが見られた場合は早期に補修することが重要です。これにより、大規模な修理を防ぎ、漆喰の耐久年数を維持することができます。
メンテナンスの具体例
具体的なメンテナンス方法としては、細かなひび割れには補修漆喰を使って埋める、汚れた部分を清掃するなどがあります。また、屋根全体の状態を確認し、大きなダメージがある場合は専門業者に依頼することをおすすめします。これにより、長期間にわたって屋根の美観と機能を保つことができます。
メリットとデメリット
漆喰のメンテナンスには費用と手間がかかりますが、その分美しい外観と耐久性を維持できます。一方、定期的なメンテナンスを怠ると、短期間で劣化が進むリスクがあります。漆喰の長持ちさせるためには、こまめな点検と早めの対処が必要です。
屋根漆喰の補修が必要な理由
〇 屋根に漆喰を敷く理由とは
〇 漆喰が剥がれると雨漏りの原因になるのか
〇 屋根漆喰の補修費用が高額な2つの理由
〇 漆喰の補修費用を完全無料の0円にする方法
〇 屋根漆喰の補修:まとめ
屋根に漆喰を敷く理由とは
保護と美観の向上
屋根に漆喰を敷く主な理由の一つは、建物の保護と美観の向上です。漆喰は防水性が高く、屋根材の隙間から水が侵入するのを防ぎます。これにより、内部の木材や断熱材が腐食するリスクを減らすことができます。また、漆喰の白い色は日光を反射し、屋根全体の温度上昇を抑える効果もあります。これによって、建物内部の温度管理がしやすくなり、冷暖房費の節約にも繋がります。
耐久性の向上
漆喰は非常に耐久性の高い素材であり、適切に施工されると数十年にわたって機能を発揮します。特に、日本の気候に適しているため、多くの伝統的な建物で使用されています。漆喰は紫外線や風雨に強く、劣化しにくいため、定期的なメンテナンスを行うことで長期間にわたって屋根を守ることができます。
防火性能
漆喰は防火性能も高く、火災時に延焼を防ぐ役割を果たします。これは、漆喰が不燃性の素材であり、高温にも耐えられるためです。特に木造建築においては、漆喰を使用することで火災時の被害を最小限に抑えることができ、安全性を向上させることができます。
音の吸収
また、漆喰は音を吸収する効果も持っています。これにより、屋根に当たる雨音や風の音を軽減し、室内の静寂を保つことができます。特に雨が激しい日や風が強い日の夜に、静かな環境で過ごすためには大変有効です。
環境に優しい素材
漆喰は自然素材であり、環境への負荷が少ない点も魅力です。化学薬品を含まないため、施工時や廃棄時に環境汚染の心配がありません。また、調湿効果もあり、室内の湿度を適度に保つことで快適な居住環境を提供します。
漆喰が剥がれると雨漏りの原因になるのか
漆喰の役割
漆喰は屋根材の接合部を保護し、水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。屋根の構造上、瓦やその他の屋根材の隙間から水が入りやすいため、その隙間を漆喰でしっかりと埋めることで防水性を高めています。そのため、漆喰が剥がれると、その保護機能が失われ、雨水が内部に侵入するリスクが高まります。
漆喰の劣化と雨漏りの関係
漆喰が剥がれると、まず隙間から水が侵入しやすくなります。これにより、内部の木材や断熱材が濡れてしまい、結果的に腐食やカビの発生を招きます。このような状態が続くと、最終的には雨漏りが発生し、室内に被害が及ぶ可能性があります。特に、日本のような高湿度の気候では、早期の対応が求められます。
早期の点検と補修の重要性
漆喰が剥がれた場合、早急に点検と補修を行うことが重要です。剥がれた部分を放置すると、雨水の侵入が進行し、被害が拡大する恐れがあります。定期的な点検を行い、異常が見つかった場合は早めに専門業者に依頼して補修を行いましょう。これにより、大規模な修理を未然に防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。
補修の方法
漆喰が剥がれた部分の補修は、まず古い漆喰を取り除き、新しい漆喰を塗り直すことが基本です。必要に応じて、内部の防水シートや断熱材の状態も確認し、必要な補修を行います。DIYでの補修も可能ですが、高所での作業は危険を伴うため、安全を考慮して専門業者に依頼することをおすすめします。
長期的なメンテナンス
漆喰の長期的な耐久性を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に、雨漏りのリスクが高い梅雨前には入念な点検を行い、必要に応じて補修を行うことが大切です。これにより、漆喰の劣化を防ぎ、建物全体の耐久性を保つことができます。
屋根漆喰の補修費用が高額な2つの理由
漆喰の補修費用が高額になる理由は、主に以下の2つが考えられます。
職人の人件費
住宅関連の職人はある程度いますが、屋根に登れる職人となると極端にその数は減少します。まして現在は、東北の復興事業と熊本大地震、東京オリンピックの特需でインフラの整備がバブっており、一般住宅に従事できる職人はさらに減少傾向になっています。つまり、需要と供給のバランスが崩れ、人件費が年々、上昇しているのです。
さらに、漆喰の修理など、屋根の上での作業には、屋根の知識と作業経験が必要です。しっかりとした作業ができる職人になるには、短くても3年、できれば5年以上の経験を必要とします。職人を育てる期間に掛かる費用も、人件費を上昇させる要因となっています。
足場代に掛かる費用
足場に掛かる費用は見落とされがちですが、2階にある漆喰を修理するには、足場は絶対に必要だといって良いでしょう。労働安全衛生規則の第518条に、2m以上の高さで作業を行う時には、足場の設置が義務付けられています。
この足場に掛かる費用は、一般住宅では約20万~27万円ほど掛かるのが相場です。その費用は、漆喰の修理費用に加算されます。足場費用については「足場は本当に必要なのか?その費用(料金)と相場の実情」で詳しくお話ししています。
漆喰の補修費用を完全無料の0円にする方法
しかし、ここであなたに朗報です!
既に、あなたの家が火災保険に加入しているのなら、漆喰を補修する費用を完全無料の0円にできる可能性が大です。
その理由は火災保険の「風災補償」にあります。風災補償とは、「強い風」によって自宅が被害を受けた場合、その修理費用を保険会社が代わりに支払ってくれる制度のことをいいます。
一般的に、漆喰の剥がれや崩れは、経年劣化によるものだと思われがちですが、実は違います。ほとんどの場合が、経年劣化ではなく、「風」や「雨」、「雪」の影響によって漆喰は傷んでいくのです。
「地震」の場合は、地震保険に加入されていないと保険でカバーされませんが、「風」による被害なら、火災保険で漆喰を補修でき、「風災補償」の対象となります。
詳しくは「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」で詳細を説明しています。
※ こちらは超オススメの記事で、皆さんに喜んでいただいてます。
屋根漆喰の補修:まとめ
漆喰修理価格の相場について、分かっていただけたでしょうか。また補修費用がかなり高価である事にも納得していただけたのではないかと思います。
火災保険に入っておられる方は、ぜひ一度「風災補償」を使って0円で修理してください。お金を払って直しては、何のための火災保険か分かりません。
「漆喰は無料で直す」これは、もはや業界の常識です!
記事のまとめ
・ 漆喰は屋根の防水性を高めるために使用されます
・ 屋根漆喰の劣化は雨漏りの原因になります
・ 漆喰のひび割れや剥がれは見逃さないようにしましょう
・ 補修には専門的な知識と技術が必要です
・ 自分で補修する場合、適切な道具と材料を揃える必要があります
・ 漆喰の劣化を見つけたら早めに対応することが重要です
・ プロに依頼する場合、施工業者の評判を確認することが大切です
・ 補修の費用は範囲や作業内容により異なります
・ 予防として定期的なメンテナンスが推奨されます
・ 古い漆喰を除去してから新しい漆喰を塗る作業が必要です
・ 補修後の漆喰は乾燥に時間がかかるため、天候を考慮して作業します
・ 補修用の漆喰はホームセンターや専門店で購入できます
・ 漆喰補修には手袋や保護メガネなどの安全対策が必要です
・ 補修作業は屋根の勾配に注意しながら行う必要があります
・ 補修後も定期的な点検を行い、問題があれば早めに対処しましょう
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