平板瓦とはどんな瓦なのか?4つの種類と平瓦との違いを解説

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新築住宅の瓦を検討中のあなた!

屋根瓦について調べるうちに、「平板瓦」や「平瓦」という種類があることを知り、どのような瓦なのか、知りたいと思ったのではありませんか?

この記事では、平板瓦に関するベーシックな知識やその種類、平瓦と平板瓦の違いについて詳しくお話しします。

これを知っておくと、屋根業者からの説明をより詳しく理解でき、あなたのイメージに近い屋根に仕上がることは間違いありません。

1. 平板瓦とは

平板瓦:F形瓦
平板瓦:F形瓦

長方形をした洋風式の瓦のことを平板瓦といいます。日本の建築様式で建てられる、洋風の住宅で採用されるケースが多いようです。 平板瓦は、別称で「F形瓦」と呼ばれています。

「F形」のFは、英単語の「Flat(フラット:平らな)」を意味します。名前の通り、従来の瓦にありがちな凹凸のある波形をなくし、平らな板状のデザインにした瓦は「平板瓦」と呼ばれています。

山や谷のある波形を完全になくし、シンプルな形状になった平板瓦ですが、その種類は大きく分けて4つあります。

1-1. 平板瓦と平瓦は、全然違う瓦である

平瓦
平瓦

平板瓦とよく似た言葉で「平瓦」という種類の瓦がありますが、この二つは全く違う瓦です。平瓦とは、伝統的な和風の建物、つまり神社やお寺などの屋根に使用されています。下の写真のように、反った板状の瓦が平瓦で、丸瓦と交互に組み合わせて葺かれるのが平瓦です。

鎌倉時代の平瓦です!
鎌倉時代の平瓦です!

以降は、「平板瓦」について詳しくご説明します。

2. 平板瓦の代表的な3つの種類

ここでは、様々なメーカーから発売されている平板瓦を分かりやすく分類するために、4種類に分けて紹介させていただきます。

2-1. 一般的な平板瓦

一般的な平板瓦
一般的な平板瓦

伝統的な和風の雰囲気を現代風にリニューアルした屋根瓦です。スタンダードな形状なので、どんな屋根にもマッチし、住まいに格調高さと高級感を加えます。

2-2. 防災型平板瓦

防災型平板瓦
防災型平板瓦

上側の瓦の防災フックを、下側の瓦の防災フックに噛み込ませ、上側の瓦を抑え込みます。特殊な防災用のフックやキーパーを必要としない、耐風性や耐雨性、そして耐震性にも優れた平板瓦です。

防災用フックの仕組み
防災用フックの仕組み

2-3. 緩勾配(かんこうばい)型平板瓦

緩勾配型平板瓦
緩勾配型平板瓦

角度の緩やかな傾きの屋根でも、雨水を上手に排水する機能の付いた平板瓦です。独自開発の防水設計で雨水の浸入を防ぎます。高度な防水性・安定性が要求される、低角度の緩やかな勾配の屋根にも安心して使用できます。

2-4. 完全フラットな平板瓦

完全にフラットな平板瓦
完全にフラットな平板瓦

ほぼ、完全フラットの、文字通り「平板瓦」です。瓦一体型ソーラーパネルとの葺き合わせが可能です。よって、シンプルな屋根の景観に、そのままソーラーパネルを載せるため、おしゃれな雰囲気の屋根外観を楽しむことができます。

3. 平板瓦の標準的な工事の価格

  平板瓦の標準工事価格の相場    7,000円~17,000円/㎡  

※ 新築時の価格相場です。屋根を葺き替える際の相場ではありません。
※ 平板瓦の部分だけではなく、屋根全体を含めた価格相場です。
※ 足場費用等を含む総額の相場です。

3-1. 相場の金額が大きく違う、4つの理由

■ 屋根の角度(勾配)の違い
屋根の角度が急になるほど、作業が難しくなるので、値段も高価になります。

■ ㎡面積の違い
屋根の面積(㎡)が大きくなればなるほど、1㎡当たりの単価が安価になります。

■ 屋根の種類による違い
屋根の面が1つしかない“片流れ屋根”のお値段は安価になり、寄棟屋根や入母屋屋根のように屋根面の数が多くなれば、その分高価になります。

■ 階数による違い
平屋は屋根が低いため安価になり、2階建て以上は手間が掛かるため、その分高価になります。

4. 平板瓦の修理、それは火災保険を使って無料で直す!

万が一、平板瓦にズレや割れがあっては大変です。今は雨漏りがなくても、いつかはその原因により、雨漏りがはじまる可能性が大きいです。しかも、台風などの大風が吹いた時に、平板瓦が飛んで近所に損害を与えてしまっては取り返しが付かないことになります。

瓦は屋根の上にあるので誰にも気付かれず、雨漏りになった後、その不具合に気付き、慌てる方が多いのです。手抜き業者に瓦をいいかげんに置かれたら、目も当てられないような結果になります。

しかし、不本意ながら平板瓦の修理を行う場合、朗報があります!実は、現在加入中の火災保険を使えば無料、つまり実質0円で平板瓦を修理できるのです。

4-1. 火災保険の風災補償

火災保険「風災・雪災・ヒョウ災」補償
火災保険「風災・雪災・ヒョウ災」補償

実は、ほとんどの火災保険には「風災補償」が自動で付いています。この風災補償を使って、壊れた瓦を修理すれば、保険会社があなたの代わりに瓦の修理に掛かった費用を支払ってくれる仕組みです。

つまり、あなたは手出し0円の無料で修理を行うことができるのです。その仕組みは「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」で詳しくお伝えしていますので、火災保険にすでにご加入済みの人はぜひご覧ください。

5. まとめ

この記事では、平板瓦の役割や種類、価格の相場などについてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。

自宅を新築する際、お客様から「瓦の種類にまでは頭が回らなかった」という声を聞きますが、屋根瓦の種類や色で自宅の外観は大きく変化します。

この記事を参考にして、ぜひ屋根に載せる瓦について一考してもらえますと幸いです。


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