屋根瓦を葺き替える時に知っておきたい、5つの種類について

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屋根を葺き替える時、同じ屋根瓦を使うかroof-tile-kind
今までと違う屋根瓦にするかで迷います。

しかし、業者が奨める屋根材を鵜呑みにしてはいけません!その業者は在庫整理のために、その屋根材を奨めているのかもしれないからです。
※そのようなケースはよくあります。

屋根を修理されるのなら、あなた自身もある程度、屋根瓦の種類と特徴について理解しておく必要があります。

この記事では、一般の方にはあまり馴染みのない屋根瓦の種類について、写真を使って分かりやすく説明させていただきます。

最後の方には、無料で屋根瓦を交換する秘密の方法についてもお話ししますので、楽しみにして下さい。

 

 

目次

1. 屋根瓦5つの種類

2. 屋根瓦の種類比較表

3. その葺き替えは本当に必要か?

4. 屋根の修理工事を無料で行う秘密の方法

5. 業者選びが最も重要

6. まとめ

1. 屋根瓦5つの種類

屋根瓦のイメージというと、日本瓦やセメント瓦だけが頭に浮かんでくると思いますが、実はスレート屋根やガルバリウムなどの金属製屋根も“屋根瓦”なのです。

瓦とは、屋根の上に設置される化粧材の総称です。化粧材とは、女性が出掛けるときにする化粧と同じように、見栄えを良くするために作られた建築材料のことです。ここでは、瓦=屋根材と覚えておいてください。

ここからは、一般住宅でよく使われている、代表的な屋根瓦の種類を5つお伝えします。

1-1. 粘土瓦(和瓦)

粘土瓦(和瓦)1

粘土瓦(和瓦)1

粘土瓦(和瓦)2

粘土瓦(和瓦)2

 

粘土瓦とは、粘土を瓦の形に成型し、乾燥した後に1000~1250度ぐらいで焼いた屋根材です。別名、「日本瓦」や「和瓦」と呼ばれています。

粘土瓦は陶器ですので耐久性が高く、メンテナンスも基本的には不要です。また、和風住宅には一番似合います。

しかし、他の屋根材と比べて重量があるので耐震性が劣ります。また、漆喰部分には定期的なチェックが必要で、痛みがあれば漆喰補修が必要になります。

その種類は豊富で、種類分けの基準によって、その呼び名も変化します。まずは形による種類からお伝えします。

■ 形による種類分け

瓦屋根の全体の約8割を占めているのが、下記の3形状の瓦です。

◆ J形・和形

J形 和瓦

J形 和瓦

J形 和瓦

J形 和瓦

 

日本で昔から作られている波形の瓦です。伝統的な和風の瓦で、日本では最も馴染み深い瓦です。直線的な山から谷への美しい湾曲と、その美しさを演出する棟や軒の役物瓦も多種多様で、風情ある日本屋根の文化を象徴しています。

今も尚、根強い人気を誇り、一般住宅はもちろん、日本建築にかかせない屋根瓦の1つです。

◆ F形・平板瓦

F形 平板瓦

F形 平板瓦

F形 平板瓦

F形 平板瓦

長方形の洋風瓦です。近年、日本建築様式の洋風住宅で多く採用されるようになってきました。「F形」のFは英語のFlatを指し、日本語に訳すと「平らな面」を意味します。

その名の通り、J形瓦の波形をなくした平らなデザインなので「平板瓦」とも呼ばれています。
凹凸や波形を極限まで抑え、スッキリとした印象を与える瓦です。

◆ S形・スペイン瓦(洋瓦)

S形 スペイン瓦

S形 スペイン瓦

S形 スペイン瓦

S形 スペイン瓦

S形のSはスパニッシュに由来しているといわれる波形の瓦です。スパニッシュとは、スペインのことです。その由来通り、西洋住宅に良く似合い、波が斜めになっているのが特徴です。

個性豊かな様々な配色を出せる魅力があり、中世ヨーロッパの屋根を再現できるので、洋瓦とも呼ばれます。

■ 製造方法による種類分け

釉薬を使用した方法と、釉薬を全く使用しない方法とがあります。

◆ 釉薬瓦

釉薬瓦

釉薬瓦

粘土を瓦形にして乾燥後、ガラス質の釉薬を表面にかけて焼いた瓦です。その釉薬の成分によって青色や黄色などに色合いが変化します。

◆ いぶし瓦(未釉薬)

いぶし瓦(無釉瓦)

いぶし瓦(無釉瓦)

釉薬は全く使用せず、焼いた後、極力空気を遮断する方法で製造されます。「空気を遮断=いぶされる」ことによって、瓦表面の炭素に膜を形成させます。独特の風合いを放つ瓦です。

 価格の目安   24,000円~90,000円 /坪 

one-point-1 価格に大きな幅がある理由

少額の方は、新築時の価格です。
また、高額の方は、撤去作業や古い瓦の処分費も含まれた葺き替え時の価格です。
葺き替え時の価格は、それまで使用されていた古い瓦の種類によっても価格は異なります。その他、屋根の広さや勾配、施工方法などによっても違いは生じますので、見積もりが複雑になり、価格に大きな幅が生じます。

1-2. セメント瓦

セメント瓦1

セメント瓦1

セメント瓦2

セメント瓦2

セメントとは、石灰岩が原料で水と混ぜ合わせて硬化させたものです。セメント瓦とは、そのセメントの製造過程で砂や砂利を入れて瓦形に成型したものです。

セメント自体に重量があるので、耐震性は劣ります。また、その表面は塗装されているので、10年~15年ごとに再塗装などのメンテナンスが必要です。そして経年劣化による割れが発生することもあります。あまりメリットのない瓦なので、最近ではセメント瓦に葺きかえる人はほとんど見かけません。

ちなみに、コンクリート瓦との見分けが非常に難しいですが、瓦の角が滑らかな方がセメント瓦で、デコボコしている方がコンクリート瓦(モニエル瓦)です。

 

セメント瓦(滑らか)コンクリート瓦(デコボコ)

セメント瓦(滑らか)コンクリート瓦(デコボコ)

 

 価格の目安   18,000円~80,000円 /坪 

one-point-1 価格に大きな幅がある理由

少額の方は、新築時の価格です。
また、高額の方は、撤去作業や古い瓦の処分費も含まれた葺き替え時の価格です。
葺き替え時の価格は、それまで使用されていた古い瓦の種類によっても価格は異なります。その他、屋根の広さや勾配、施工方法などによっても違いは生じますので、見積もりが複雑になり、価格に大きな幅が生じます。

1-3. 金属瓦

衝撃の事実を告白します。瓦というと、「日本瓦」をイメージされる方が多いと思われますが、実は屋根の上に敷く屋根材はすべて「瓦」と呼びます。つまり「ガルバリウム鋼板」「スレート」「コロニアル」も瓦なのです。

ガルバニウム鋼板

ガルバニウム鋼板

ガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板屋根

 

金属の屋根というと、以前は亜鉛メッキ鋼板のトタンが主流でしたが、近年ではガルバリウム鋼板が主役になりつつあります。

その最大の理由は、“錆びにくい”ことです。トタンに比べて4~6倍も防錆性が高く、とても錆びにくい屋根材です。しかも、軽くて耐震性も持ち合わせています。ここからは、ガルバリウム鋼板について詳しくお話しします。

■ ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、55%ものアルミニウムのメッキに覆われている鋼板です。また、軽金属なので、計量で加工性にも優れています。加工技術が発達した現代では、和瓦や洋風瓦の形をしたガルバリウム鋼板も登場しています。

さらに最近では、雨音を抑えるために表面に石粒を付着させ、防音性に優れたものや、施工時にガルバリウム鋼板下に断熱材を敷き、断熱性を高くしたものも標準になりつつあります。

石粒付ガルバリウム鋼板屋根

石粒付ガルバリウム鋼板屋根

 

しかし、ガルバリウム鋼板は、原版に近いものをそのまま屋根に葺くのであれば、比較的安価で済みますが、様々な付加価値を付けたり、形を加工すると価格は高くなります。

 価格の目安   18,000円~80,000円 /坪 

 

one-point-1 価格に大きな幅がある理由

少額の方は、新築時の価格です。
また、高額の方は、撤去作業や古い瓦の処分費も含まれた葺き替え時の価格です。
葺き替え時の価格は、それまで使用されていた古い瓦の種類によっても価格は異なります。その他、屋根の広さや勾配、施工方法などによっても違いは生じますので、見積もりが複雑になり、価格に大きな幅が生じます。

1-4. スレート瓦

化粧スレート

化粧スレート

天然スレート

天然スレート

現在、新築住宅で最も普及しているのはスレート瓦です。天然スレートと化粧スレートがありますが、天然スレートは、自然界にある粘板岩をそのまま薄く板状に加工したものです。

産出量も少なく、加工も匠レベルの技術を必要としますので、非常に高価でほとんど見かけることはありません。

一方、化粧スレートは、セメントと繊維で加工された工業製品です。一般に多く広まっているので、ここでは化粧スレートについてお伝えします。

■ 化粧スレート

化粧スレート

化粧スレート

化粧スレートは、5mm程度の薄い瓦です。比較的軽く、そのため耐震性も高く、表面を塗装仕上げしていますので、色合いもバラエティ豊富です。また、施工が非常に簡単なため、安価です。好みもありますが、デザインもスッキリしているため人気があります。

しかし、薄いので割れやすいのが欠点です。割れをそのままにしておくと雨漏りの原因になりますので、その都度、修理費用が掛かります。また塗装仕上げのため、10年~15年で再塗装が必要になり、メンテナンス費用も掛かります。

 価格の目安   15,000円~70,000円 /坪 

 

one-point-1 価格に大きな幅がある理由

少額の方は、新築時の価格です。
また、高額の方は、撤去作業や古い瓦の処分費も含まれた葺き替え時の価格です。葺き替え時の価格は、それまで使用されていた古い瓦の種類によっても価格は異なります。その他、屋根の広さや勾配、施工方法などによっても違いは生じますので、見積もりが複雑になり、価格に大きな幅が生じます。

【注意】 アスベストを含んだスレートから葺き替えを検討されている場合は、その廃棄処理費用も追加で掛かります。平成16年以前に製造されたスレートにアスベストが含まれている可能性がありますので、注意が必要です。

※ 今から新しくスレートに葺き替えされる場合は、アスベストは含まれていませんのでご安心ください。

1-5. シングル瓦

シングル瓦

シングル瓦

アスファルトシングル

アスファルトシングル

シングル瓦とは、アスファルトシングルという屋根材です。ペラペラの非常に薄い屋根材です。アメリカ生まれの屋根材のため、日本ではほとんど普及していません。しかし「オークリッジプロ」という高品質なシングル瓦が登場して、注目を集めています。

■ オークリッジプロについて

オークリッジプロのシングル瓦屋根

オークリッジプロのシングル瓦屋根

その特徴は「高い防火性」「30年保証」「高い消音性」「超軽量」それに超簡単な「施工方法」です。なんだか良いこと尽くめの屋根材のようですが、まだ日本では実績が少ないため、その特徴が日本の風土でも発揮するのかどうかは、私的にはなんとも言えません。

「自分で屋根を葺き替えたい」「新し物好きだ」という方は、一度試してみてはと思います。

 価格の目安   15,000円~70,000円 /坪 

 

one-point-1 価格に大きな幅がある理由

少額の方は、新築時の価格です。
また、高額の方は、撤去作業や古い瓦の処分費も含まれた葺き替え時の価格です。
葺き替え時の価格は、それまで使用されていた古い瓦の種類によっても価格は異なります。その他、屋根の広さや勾配、施工方法などによっても違いは生じますので、見積もりが複雑になり、価格に大きな幅が生じます。

 

※屋根の勾配には、決まりがあります

勾配とは傾斜角度のことです。建築基準法ではそれぞれの屋根材によって最低勾配が定められています。具体的には、金属瓦は1/10以上、スレート瓦は3/10以上、その他瓦は4/10以上です。金属瓦→スレート瓦→その他瓦の順で最低傾斜角度が高くなります。

トタン屋根の最低勾配

トタン屋根の最低勾配

瓦屋根の最低勾配

瓦屋根の最低勾配

特に注意する点は、金属瓦→金属瓦以外に葺き替えるときです。ほとんどの場合、最低勾配に達していないので、屋根面の勾配を調整する追加工事が必要になります。

そのため、金属瓦を葺き替えされる場合は、同じ金属瓦にすることをおススメします。

ベストな屋根の勾配

ベストな屋根の勾配

ちなみにスレート瓦は3/10以上ですが、実際はほとんどが4/10以上の勾配になっているので、どの屋根材・瓦にもそのままで葺き替え工事できます。(※必ずご自身で確認が必要です)

 

2. 屋根瓦の種類比較表

以下に金属瓦(ガルバニウム鋼板)からシングル瓦まで、5つの屋根瓦の比較表を作成し、一目でその特徴が分かるようにしましたので、参考にして下さい。

   金 属   スレート   粘 土   セメント   シングル 
 耐久性 
 耐震性  × ×
 メ ンテ 
 デザイン 
 価 格  ×

3. その葺き替えは本当に必要か?

屋根の葺き替えを検討されるきっかけは何だったでしょうか?
雨漏り?塗装の色落ち?屋根の破損?業者に言われたから?

もし、あなたの住宅が築40年以下であれば、実はその葺き替え工事は不要かもしれません。

雨漏りは、雨漏り修理工事で
塗装の色落ちは、屋根塗装修理工事で
屋根の破損は、屋根修理工事で、十分に間に合うことが多いです!

まずはお金を掛けない方向で、上記の修理工事をじっくりと検討されてみてはいかがでしょうか。

 

4. 屋根の修理工事を無料で行う秘密の方法

さらに上記のような修理工事であれば、実質無料の負担金0円で屋根を修理できる可能性大です。その理由は、すでにあなたがご加入されている火災保険にあります。火災保険の“風災補償”で、屋根修理費用がカバーされるからです。

火災保険という名称から、火事でないと保険が降りないと勘違いしている方が大勢いますが、実は火災保険とは「住宅総合保険」なのです。屋根の雨漏りや破損なら、申請の仕方を間違えなければ、大体保険は降ります。

詳しく知りたい方は「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」をご覧ください。
この記事がきっかけで屋根を直された方が大勢いますので、きっとあなたのお役に立てるはずです。

 

5. 業者選びが最も重要

屋根の葺き替えや修理を行う際に、最も重要なこと。それは屋根材の種類や施工方法ではありません。屋根材の種類は、どの業者でも品質は全く同じです。施工方法も似たり寄ったりです。

肝心なのは、その施工技術です。これは業者によってかなり開きがあります。

特に安い業者は、技術や経験の少ないアルバイト職人を使って施工をしていることがほとんどです。すぐに雨漏りしたり、塗装が剥げてしまっては、いくら安くても修理をする価値はありません。逆に高く付くことになります。

結局、業者選びが一番重要なのです。しかし、技術力のある業者は少々お値段が張りますし、中にはボッタクリ業者が潜んでいる可能性も否定できません。

そこで、お悩みのあなたに朗報です!実は、前項目でお話しした「火災保険の風災補償」をある方法で活用すれば、たちまちボッタクリなどの悪徳業者は判明できます。

その方法は「屋根修理の詐欺被害に遭わない、たった1つの確実な方法」で詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。

 

6. まとめ

今回は、代表的な屋根瓦の種類についてお話ししましたが、いかがだったでしょうか?

工事内容をお金の掛かる“葺き替え”と決め付けず、屋根塗装や屋根修理なども視野に入れ、火災保険の活用も含めて、幅広く検討されることをおススメします。

 


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