「雨漏り」それは、ある日突然やって来ます・・・
「昨夜から、急に雨漏りが始まった!」
「台風や大雨のときだけ、雨漏りする」
「前より、天井の雨染みが大きくなった」
こんな時、誰でもまずは「雨漏りの修理をしなくては!」と、思ってしまいます。しかし「雨漏りの修理費用って、凄く高いだろうな」と腰が引けてしまい、そのまま放置している方はいませんか?
放っておいたら、あなたの大切なマイホームが大変な事になるかもしれません!
これは脅しではなく、水分が家の柱などに染み込むと、あなたの自宅は凄い勢いで傷んでいくからです。
この記事ではまず、発生しやすい雨漏りの箇所や、その修理方法と料金の目安をお話しします。
また、実質無料で雨漏りの修理ができる方法や優良業者の見分け方などもご紹介していきますので、楽しみにして下さい。
目次
1. 発生しやすい雨漏り箇所
私たちは、これまで1000件以上の屋根修理を行なってきた経験から、特に雨漏りが多かった箇所をピックアップしてご紹介します。ご自身で雨漏りの点検をしてみたいという方は、ぜひ参考にしてください。
1-1. 棟板金
棟板金や釘の浮き隙間から雨水が浸水してきます。
1-2. スレート
スレートのひび割れ隙間から雨水が浸水します。
※スレートとは、薄い板状の瓦のことです。
1-3. 漆喰(しっくい)
漆喰(しっくい)の剥がれた隙間から雨水が浸水します。
※漆喰(しっくい)とは、瓦と瓦の隙間を埋めるセメント剤のようなものです。
1-4. 瓦の割れやズレ
瓦の割れやズレの隙間から、水が入ります。
1-5.ベランダ
ベランダの床からジワジワと水が染み込み、下の階へ雨漏りします。
1-6. 天窓・トップライト
天板の隙間から雨水が浸水します。
1-7. 屋根全体
ボロボロの屋根は、至る所から雨水が浸水します。
2. 自分ですぐにできる雨漏り修理方法
素人の方でもできる雨漏り修理方法には、主に次の4つがあります。
2-1.ブルーシートによる応急処置
ブルーシートを被せて、雨水による浸水を防ぎます。最も原始的な方法ですが、効果大です。
2-2. ベランダの排水口の清掃
ベランダの排水溝が詰まると、たまった水分がジワジワと浸水し、階下へ雨漏りします。
そこで、水が溜まらないように、排水溝の詰まりを定期的に清掃する必要があります。
2-3. 防水アルミテープを貼る
防水アルミテープで、浸水箇所を応急処置します。
2-4. シリコン補修
コーキングガンと言われる機材でシリコンを流し込みます。
ブルーシートはもちろんのこと、防水テープもシリコン補修も「応急処置」とお考えください。しばらく時間が経過すると、雨漏りが再発することを想定して、作業する必要があります。
また、雨漏り修理はどうしても高所作業が中心になりますので、自己責任で行なってください。高所恐怖症の方や自信のない方は、雨漏り修理業者に依頼することをおススメします。
3. 業者が行なっている雨漏り修理方法
実際に私たちが行なった雨漏り修理の現場写真も添えて、その工程を簡単にご紹介します。
3-1. 棟板金から雨漏りしている場合
棟板金が浮いた隙間から雨水が浸入して、雨漏りすることがあります。
棟板金を新しいものに交換し、下側をしっかりとシリコン(コーキング)で塞ぎます。
3-2. スレートから雨漏りしている場合
スレートを新しいものに交換し、その下側をシーリングでしっかりと防水加工します。
3-3. 漆喰から雨漏りしている場合
漆喰に崩れがあると、その部分から雨水が染み込んで雨漏り原因になります。
古くなった漆喰を掻き出して、新しく塗り直す必要があります。
3-4. 瓦から雨漏りしている場合
割れた瓦は、その割れ目から雨水が浸入し、雨漏りします。新しい瓦に差し替える必要があります。
3-5. 谷樋(たにどい)から雨漏りしている場合
谷樋は、僅かな穴が開いていても雨漏りすることがあります。
谷樋を一度剥がして、穴をシーリングで綺麗に埋め直す必要があります。
写真は、現在、我々が工事中のものです。
3-6. ベランダから雨漏りしている場合
ベランダの床や壁に亀裂があると、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因になります。
大雨時など雨の勢いが大きくなると、ベランダ内の外壁部分の亀裂は、雨漏り原因になります。
しっかりとシリコンで防水コーキングする必要があります。
3-7. 経年劣化で雨漏りしている場合
経年劣化している屋根は、至る箇所で雨漏りが発生します。
下の写真は、慢性の雨漏りに苦しめられていた物件で、私たちが工事を行う前の写真です。
経年劣化の屋根
経年劣化が原因で、至る箇所で雨漏りしている場合、その修理方法は屋根の葺き替えしかありません。費用は高額になりますが、屋根の葺き替え工事を強くお奨めします。その理由は、いくら工事費用が安くても、中途半端な修理では、雨漏りは止まないからです。再工事が必要となり、長期的に考えると、かえって「高い買い物」になってしまいます。
4. 雨漏りの修理料金 相場(目安)
雨漏り箇所別の料金目安表を記載していますので、リフォーム業者に問い合わせる前に、参考にして下さい。
また、これは特に大切な事なのですが、この後、雨漏りの原因によっては、実質無料(0円)で雨漏りを修理できる方法もご紹介しますので、ぜひご覧ください。
4-1. 料金の目安
雨漏り箇所 | 修理概要 | 料金目安 |
棟板金の浮き | 棟板金の撤去・交換 | 30万円~100万円 |
スレートのヒビ割れ | スレートの交換(1枚) | 1万円~2万円 |
漆喰の崩れ | 漆喰の塗り直し | 30万円~80万円 |
瓦の割れ | 瓦の交換(1枚) | 1万円~2万円 |
谷樋の不具合 | 谷樋の撤去・交換 | 20万円~80万円 |
ベランダの傷み | 防水コーキング施工 | 5万円~20万円 |
天窓(トップライト) | 防水コーキング施工 | 5万円~25万円 |
経年劣化 | 屋根の葺き替え | 100万円~300万円 |
4-2. 実質無料で雨漏り修理できる方法
雨漏り原因が100%経年劣化や修理不良でなければ、実質無料で雨漏りを修理できる可能性が高いです。その理由は火災保険の「風災補償」です。
もし、火災保険に加入されているのであれば、その雨漏りは無料で修理できるかもしれません。
「火災保険と雨漏りがどうして関係あるの?」
そう思われた方は「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」に、その詳細が書かれていますので、興味があればぜひご一読下さい。
「でも、ウチの雨漏りは経年劣化(家の古さ)が原因だから関係ないはずだよ」と思われたあなた。早合点してはいけませんよ。本当にその雨漏りの原因は、100%経年劣化なのですか?しっかりと調査された後に、そう判断されましたか?
私がなぜ、こんなイヤな質問をするのか、それには理由があります。私の経験上、100%経年劣化で雨漏りしている屋根は、ほとんどありません。ほんの数%です。残りのほとんどは、強い風(風災)と経年劣化の複合的な雨漏りが原因です。
つまり、火災保険の「風災補償」の対象である可能性が高いという事です。かなりの確率で、無料で修理できる可能性があります。
100%経年劣化でない限り、あなたの自宅の雨漏りは、実質無料で修理できるのです。
その詳しい理由については「屋根修理にかかる費用の目安と、それを無料で修理する方法!」をご覧ください。なぜ「無料」で雨漏りの修理ができるのか、その理由がご理解いただけると思います。
5. 優良業者の見分け方
しかし、あなたが実際に、雨漏り修理業者(リフォーム会社)に依頼する際、下記のような不安を抱かれるのではないでしょうか。
●「手抜き業者に、いい加減な雨漏り修理をされるかもしれない」
●「雨漏りの修理以外にも、いろいろと売り込みをされるかもしれない」
こんなことを考え始めると、人間誰しも不安になってきます。
リフォーム業界には、一般人が住宅の知識がないのをいい事に、ひと儲けをたくらむ、悪徳業者がいる事も確かです。
しかし、早めに雨漏り修理をしておけば、かなり安く修理できたのに、修理を先伸ばしにしたため、 雨漏り修理の費用がかなり高額になってしまったという話も事実です。
では、一体どう強したらいいの?という事ですが・・・結論から申しますと、良心的な経営をしている優良な業者を選ぶ事です。
そして、その優良業者というのは、ごく簡単な「ある方法」で見分ける事が可能です。それも特別な技術や費用も一切必要なく・・・。
優良業者の見分け方は、雨漏り修理予定の業者に「ある問合せ」を電話で行なうだけで、すぐに判別できます。
その「ある問合せ」とは「突風後に雨漏りがはじまったのですが、安く修理していただけませんか?」と電話で聞く事です。
私たちはこれを「魔法の問合せ」と呼んでいます。
もし、突風が吹いていなくても、 あえてこの言葉で聞いてみて下さい。
たったこれだけの問い合わせで、面白いようにその業者の企業姿勢が判断できます。
その業者の対応が「まずは、雨漏り箇所を無料調査させてください」というような内容であれば、残念ですがその業者は優良業者とはいえません。
一見、 無料で調査をしてくれる業者は良心的だと思われますが、それは大きな間違いです。
その間違いのワケを知りたい方は「屋根修理にかかる費用の目安と、それを無料で修理する方法!」をご覧ください。なぜ「魔法の問合せ」だけで業者の優劣が分かるのかをご理解いただけると思います。
6. まとめ
この記事を読まれて よくある雨漏り箇所、修理方法とその料金目安を理解していただけたのではないでしょうか。
また「実質無料で雨漏り修理できる方法」や「優良業者の見分け方」はいかがだったでしょうか。
特に「実質無料で雨漏り修理できる方法」は、知っていただきたい内容です。ほとんどの方が保険を使うことに抵抗があったり、自宅の雨漏りは経年劣化だと自分で勝手に判断して、保険を申請していないのが現状です。
もしも、火災保険で雨漏りの修理をされると決断しましたら、いつでも声を掛けてください。我々が全力でサポートさせていただきます!
あわせて読みたい