梅雨と雨漏り・・・とても嫌な組み合わせです。
しかし、これからの時期、このコンビがあちこちで大活躍する時期でもあります。
あなたは、雨漏りの修理にどれくらいの費用がかかるかご存じでしょうか。また、修理費用をできるだけ安く済ませるために修理の方法を知り、自分で直したいと思っていませんか?
この記事では、これらの内容以外にも雨漏り修理を0円、つまり無料で行う秘密の方法についてお話しします。色々聞きたいことがあると思いますので、今からあなたの疑問に全てお答えします。
実は、雨漏りの修理費用はどの業者でも、どのような施工をするかでほぼ決まります。しかし、最近では不当に高額な費用を請求する悪徳業者のトラブルが急増していますので、問い合わせるだけでも不安だという方もいらっしゃるでしょう。
確かに、リフォーム会社に問い合わせをするなら、事前に適正な費用の知識を持つことは必要だと思います。その知識次第で、交渉を有利に進める武器を持つ事になります。
そこで、私は10年以上、1000件以上の屋根修理を担当してきた経験をもとに、屋根の適正な修理費用や1円でも安く抑える方法について、ここでお話ししていきます。
ここで雨漏りの修理を検討しているあなたに朗報です!なんと、屋根の修理代を無料にする方法があるのです!今回、後半でこの裏技について、お話ししますので、楽しみにして下さい。
同じ修理内容でもこれらの知識があると、かかる費用が大幅に変わってきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。それではまず、雨水の浸入箇所からお話していきます。
目次
目次
5. 火災保険を使って、雨漏りの修理費用を無料(0円)にできる!
1. 雨水の浸入箇所
主に下記の6箇所から雨水が浸入してくることで「雨漏り」が始まります。実はあなたの屋根も以下のような状態になっている可能性があります。
1-1. 棟板金(むねばんきん)の浮き
棟板金が浮いた隙間から雨水が浸入して、雨漏りが起きます。
1-2. 漆喰(しっくい)の崩れ
※ 漆喰(しっくい)とは、瓦の隙間を埋めるセメント剤のようなものです。
漆喰の崩れやヒビ割れから雨水が浸入して、雨漏りが起きます。
1-3. スレート・瓦の割れ
瓦やスレートの割れた隙間から雨水が浸入して、雨漏りが起きます。
1-4. スレート・瓦の浮きやズレ
スレートや瓦の浮きやズレから雨水が浸入して、雨漏りが起きます。
1-5. 施工不良
【施工不良の例】複合屋根の谷樋(たにどい)は接合が難しい箇所です。排水機能が低くなると、雨水が溢れて雨漏りが起きます。
1-6. 経年劣化
【経年劣化の例】スレート塗装の剥がれや劣化で、雨漏りが起きます。
2. 雨漏り修理の費用目安
1. 棟板金の雨漏り修理工事 | 30万円~100万円 |
2. 漆喰の雨漏り修理工事 | 30万円~80万円 |
3. スレート・瓦の雨漏り修理工事 | 30万円~100万円 |
4. 施工不良の雨漏り修理工事 | 20万円~300万円 |
5. 経年劣化の雨漏り修理工事 | 100万円~300万円 |
6. コーキング不良の雨漏り応急処置 | 2万円~20万円 |
雨漏り修理の費用目安に大きな差があるのは、下記の5つの違いがあるからです。
2. 屋根材の種類の違い
3. 屋根の勾配(傾斜)の違い
4. 屋根形状の違い
5. 雨漏り保証期間の違い
これらの違いが、修理費用の差となって現れます。
3. 雨漏り修理の内容
雨水の浸入箇所によって修理内容は異なります。それぞれの修理概要を挙げてみました。
3-1. 棟板金(むねばんきん)修理工事の概要
棟板金(スレート屋根の頂上部分にある金属板)とその下地となる棟板(ヌキ板ともいう)を取り外し、掃除を行ない、該当箇所を整える。そして新しい棟板をしっかりと固定設置し、新しい棟板金を棟板に接合し、固定する。
3-2. 漆喰(しっくい)修理工事の概要
日本瓦屋根には必ずある漆喰を取り壊し除去する。漆喰の土台になる葺き土(ふきつち)を調整後、葺き土に適量の水を足して 漆喰との繋ぎを良くして漆喰を塗り込む。
3-3. スレート修理工事の概要
ヒビ割れたり、浮いてしまったスレートは、基本的にはシリコンによって塗り固める修理法がベーシックです。しかし、修理箇所の割れがひどかったり、予算に余裕がある場合には、新しいスレートとの交換をお奨めいたします。
3-4. 瓦修理工事の概要
割れたり、ヒビが入ってしまった瓦を取り除きます。瓦下のルーフィングなどに穴がないこと確認します。同型の新しい瓦を差し込んで完了です。私たちの施工では、念には念を入れて防水コーキングを施します。
3-5. 谷樋修理工事の概要
まずは両サイドのスレートを一部取り外して古い谷樋を取り除き、新しい谷樋を取り付けます。そしてスレートを元に戻せば完了です。
谷樋からの雨漏りは、ほぼ施工不良が原因!
施工不良で雨漏りが多い箇所は、屋根の谷樋です。屋根と屋根が谷のようになっている接合部にある雨樋を谷樋といいます。谷樋などの雨仕舞い(雨が住宅内部に侵入しないように、雨水が流れやすくする経路などの構造)の工事状態が悪いことを施工不良といいます。谷樋は、大雨時の雨量も考慮して、雨樋の形状や大きさに余裕を持たせないと、オーバーフローして雨漏りの原因となります。業者にしっかりと確認しましょう!
3-6. 経年劣化による修理工事の概要
いくつもの箇所から雨漏りがある原因は経年劣化が考えられます。その場合 ほとんどが屋根の葺き替え(ふきかえ)工事になります。葺き替えとは 屋根をすべて新しいものに取り替えることです。瓦・アスファルトルーフィング・雨どいなど、ほとんど全てを撤去して、それぞれを新しいものに交換します。
4. 雨漏りの修理費用を安く済ませるための秘訣
雨漏り修理費用を安く済ませるためには、3つの秘訣があります。
4-1. 悪徳業者(ボッタクリ・手抜き業者)と契約しない。
業者を決める際は、必ず複数の業者から見積もりをとって比べましょう。少なくとも3社以上の業者から見積もりを取る事をお奨めいたします。
なぜならば、3業者の見積り金額が分かれば、その平均金額が修理費用の相場であると想像できるからです。また、次の項目で詳しくお話ししますが、工事内容の内訳をしっかりと確認することもできます。
■ 工事一式と書かれている見積書は、要注意。
ここに二つの見積書があります。さて、どちらが悪徳業者の見積もりでしょうか?
見分けるポイントは、ズバリ!「工事一式」とだけ書かれている見積書であれば、悪徳業者の可能性が非常に高いです。
工事の詳しい内容を明かさず、ドンブリ勘定的に適当な見積り金額が書かれている可能性が高いからです。雨漏りで困っているあなたに付け込んで、訳の分からない工事が意味もなく追加されている可能性がありますのでご注意ください。
4-2. 大幅な値引きには注意
いきなり大幅な値引きをしてくる業者も要注意です。数万円程度の値引きなら理解できますが、2~3割も値引きする業者がいます。信じられない事に、中には5割引きという数字も・・・
元々の見積り金額は一体何だったのか・・・かなりの割増し料金であったことが想像できます。
4-3. 「雨漏りを必ず止めます!」は、無理難題
さらに「雨漏りを必ず止めます!」「10年雨漏り保障!」などと謳ってくる業者は、かなり怪しい業者だと思って間違いないでしょう!
雨漏りは、全く予測不能の箇所から突然、発生してくることがあります。実際に、雨漏りがある場所と、雨水が進入した箇所が全く離れている場合もあります。
また、針の先程度の隙間・穴でも雨漏りが発生することもあります。そんな小さな隙間や穴を探し出すことは、まるで家の中から特定のほこり1個を探し出す作業に似ています。完全に無理とはいいませんが、相当な熟練の技術と経験が必要です。1000件以上の経験を持った私たちでも、かなり難しい作業です。
ただし、屋根の全面葺き替え(ふきかえ)工事なら話は別です。「雨漏りを必ず止めます!」「10年雨漏り保障!」は十分可能です。その代わり修理費用は、平均100万円~300万円以上とかなりの高額になり、プラス保障料金が掛かることもあります。
手抜き工事にご用心
一番見積り金額が低い業者は、手抜き工事をする可能性が大です。極端に低い見積り金額を提示した業者もお奨めできません。手抜き工事をされてしまう可能性があります。
屋根修理の場合、修理した箇所をご自分の目で確認することができない場合がほとんどです。例え、写真などで確認できても、瓦の下や棟板金(屋根頂上部の金属板)の内側がどのように施工修理されたかを把握することまでは難しいです。
正直、屋根修理業者は手を抜こうと思えば、いくらでも手間も材料費も抜くことはできます。屋根修理には「安かろう良かろう」は、ないと言っても過言ではありません。
5. 火災保険を使って、雨漏りの修理費用を無料(0円)にできる!
もし、あなたが火災保険に加入されているのならば、その保険金を利用して、無料(0円)で雨漏りを修理する事も可能です。
5-1. 「火災保険が効く」とは、どういう事なのか?
まず、「火災保険が効く」とは、どういうことを指すのか?ここではその詳細について説明します。あなたも保険加入時に、担当者より説明を受けていると思われますが、ほとんどの方は忘れてしまっているので、今一度ここで説明させていただきます。
火災保険の基本補償内容に「風災・ヒョウ災・雪災」補償というものがあります。この「風災・ヒョウ災・雪災」補償を活用することで保険が効くのです。
出典:http://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/habitation/sumai/sche/wind/
※平成26年7月1日に更新され 表示が若干異なっています。
■ 「風災・ヒョウ災・雪災」補償とは
強い風・ヒョウ・積雪によって住宅に損害を受けた場合に、その損害金額(修理費用)を保険会社が代わりに支払うことを「風災・ヒョウ災・雪災」補償といいます。ここでは雨漏り原因となりうる「風災」補償について説明します。
5-2. 「風災」補償について
風災補償の対象は、「台風・旋風・暴風・暴風雨等の強い風による災害により、建物や家財が被害に遭った場合」です。要するに、強い風により家屋に被害があった時です。
つまり、強い風が原因で雨漏りした場合も「風災補償」の範囲内なのです。風災補償は、ほとんどの火災保険の基本契約になっていますので、ほとんどのの火災保険には風災補償が含まれています。今すぐ、ご自分の保険証券を確認してみましょう!
えっ、保険証券をどこに置いたか忘れてしまったですって・・・?多分、タンスの中だと思いますけど(笑)
■ 強い風の定義
「強い風」といわれて、どのような風を想像しますか?恐らく、台風や竜巻ではないでしょうか。確かにこの2つは、「これぞ風災」という感じがします。
しかし、保険会社が規定している「強い風」は、少し違います。皆さんが想像している風よりも遥かに弱い場合が多いのです。例を挙げると、突風・強風・春一番・旋風・木枯らしなども強い風とされています。
では、その基準とは何なのか。それは「風速」です。具体的には最大瞬間風速20m /秒以上であれば、強い風とされています。ちなみによく勘違いされますが、最大風速ではなく「最大瞬間風速」です。この差はかなり大きいです。というか、全くの別物です。
気象庁の基準では最大風速17.2m /秒以上で台風とされます。数字だけみると、「基準値を満たすのは、原因が台風の場合だけじゃないの?」と思われたのではないでしょうか。
しかし、実は違うんです。よくご覧下さい。台風は最大風速17.2m/秒以上です。「瞬間」と書かれていません。
・瞬間風速とは、3秒間の平均風速のことをいいます。
・最大風速とは、平均風速の最大値をいいます。
・最大瞬間風速は、瞬間風速の最大値のことをいいます。
退屈かもしれませんが、もう少しだけ聞いて下さい。最後に、驚くような結論をお話ししますので。
一般的に、瞬間風速は平均風速の2倍近い値になりますので、台風の約半分である最大風速10m /秒でも、最大瞬間風速で計算すると20m /秒以上になり、「強い風」になります。
つまり、たった3秒間の平均風速が、一度でも20m/秒以上あれば、それは「強い風」と見なされるのです。
簡単に申しますと、たった3秒ほど台風程度の風が吹けば、風災補償の対象になる可能性大なのです。それなら、突風・強風・春一番・旋風・木枯らしなども強い風に含まれるのではないでしょうか。
つまり、1ヶ月に一度は、あなたの自宅周辺でも強い風は吹いているという事です。よって、火災保険の「風災補償」を得られる可能性は、ほぼ100%に近い確率になります。
5-3. 3年間限定
ただし、一度「強い風」が吹けば、永遠に風災補償の対象になるかというと、そうではありません。100年前の風災まで認めてしまったら、いくら大企業とはいえ、保険会社は破産してしまいます。
風災補償には「3年間」の期間があります。風災に遭ってから3年以内に保険会社に電話をして申請手続きをしなければ、その権利は失われてしまうのです。
しかし、見方を変えれば3年もあります。その3年の間に一度だけ、たったの3秒間だけ台風の半分程度の風が吹いていれば、風災補償の対象になるのです。
さらに言えば、5年以上経過した風災であっても、あなたが「3年前のものです」と答えれば、それが5年前のものだと証明する事は誰にもできません・・・。
こんな話ばかりすると「この人、危ない」「もしかして悪徳業者?」と思われますので、今日はこの辺で・・・(笑)
5-4. 20万円の罠
保険証券やパンフレットなどに風災の支払い対象は、“損害金額が20万円以上から”と書かれています。これを「フランチャイズ20万円」といいます。
この「フランチャイズ20万円」と混合されて、よく勘違いされているのが「免責」です。それぞれについて簡単に説明させていただきます。
■ フランチャイズ20万円とは
分かりやすくいいますと、雨漏りの修理費用が19万9999円の場合、つまり20万円以下の場合は、保険金は1円も支払われませんということです。ただし、修理費用が21万円の場合は、全額が支払い対象になります。
■免責とは
一方、ここでの免責とは、支払い対象になった後、実際に保険金が支払われる際に一定の金額を差し引くことです。たとえば免責20万円の場合は、上記の例では21万円-20万円で実際の保険金は1万円になります。
勘のいいあなたなら、もうお分かりですね。「フランチャイズ20万円」と「免責」は全く別物です。
「私の火災保険はフランチャイズ20万円だから、どうせ20万円負担するなら保険は使わなくてもいいよ」と思わないでください。これでも十分に雨漏りの修理費用を全額、カバーできます。
なぜなら、屋根などに風災を受けた場合、高所作業になるため足場費用が掛かるからです。この足場だけで20万円を超える場合がほとんどですので、これに屋根修理代金が加算されますと、損害金額(修理費用)は軽く20万円を超えます。
※最近の火災保険は、フランチャイズ20万円なしの保険や、免責0円の保険などもあるようです。いい時代になりました。
風災補償で保険を使うと、次回からの保険料が高額になるのでは?
火災保険に関しては、保険料のアップは一切ありません。その理由は、風災に遭うのは100%あなたの責任ではないからです。例えば、自動車保険なら「この事故は、何対何でどちら側に非がある」という話になります。しかし、風災に遭った理由は、あなたに100%非がありません。
この場合 過失割合は10対0で、あなたには全く過失がないので、自動車保険のように等級は下がる事はありませんし、もちろん保険料もアップしません。風災補償は、何度申請して、何度保険金が下りても保険料のアップはありませんので、安心して保険申請にトライして下さい。
5-5. 風災補償は、「雨漏り補償」ではない
もう一度、おさらいしますが、雨漏りを火災保険でカバーできるのは、その原因が強い風によるものの場合です。もちろん、雪やヒョウが原因の場合も補償対象になります。
火災保険は、雨漏り損害自体を補償しているわけではありません。雨漏りしているからといって、闇雲に保険会社に電話するのは避けましょう。無計画に行き当たりばったりで連絡しても、門前払いされるのがオチです。
その原因が強い風であるという確証を持って、保険会社に連絡する必要があります。まずは、雨漏り原因の心当たりはないか、考えてみましょう。
普段、屋根などあまり気にしていないでしょうから、ほとんどの方は記憶があやふやで、「経年劣化なのでは?」と思い込まれる傾向にあります。
そんな時は「専門業者」に問合せしてみましょう。ここでいう専門業者とは、「保険を使って家屋を修理する業者」のことです。専門業者は各地域の風災情報を持っています。実は、経年劣化が原因で雨漏りになるより、強い風が原因で雨漏りしている可能性の方が、遥かに大きいのです。
※ 専門業者についての詳しい説明は「火災保険を使って、リフォームではなく自宅の修理をする方法」の記事をご覧下さい
保険が全く下りなかったり、減額されたときは自己負担があるの?
いいえ、自己負担は一切ございません。まずないと思いますが、保険が全く下りなかった場合は、修理を行ないません。その際、修理費用はもちろん、見積り費や出張費などのいかなる費用も請求いたしません。
また、万が一減額された場合は、保険金額に合わせてお客様の優先順位の高い箇所から順番に、保険金上限の金額でしっかりと修理させていただきます。つまり、減額の場合も一切、自己負担金は発生しませんので、ご安心下さい。
5-6. どこの保険会社でも保険は適用できる。
基本的には国内にある火災保険・住宅総合保険を扱っている損害保険会社なら、全く問題ありません。一応、ここに損害保険会社の一覧を載せておきます。
東京海上日動火災保険株式会社 http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/
株式会社損害保険ジャパン http://www.sompo-japan.co.jp/
三井住友海上火災保険株式会社 http://www.ms-ins.com/
AIU損害保険株式会社 http://www.au-sonpo.co.jp/
明治安田損害保険株式会社 http://www.meijiyasuda-sonpo.co.jp/
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 http://www.aioinissaydowa.co.jp/
共栄火災海上保険株式会社 http://www.kyoeikasai.co.jp/
富士火災海上保険株式会社 http://www.fujikasai.co.jp/
日本興亜損害保険株式会社 http://www.nipponkoa.co.jp/
日新火災海上保険株式会社 http://www.nisshinfire.co.jp/
セコム損害保険株式会社 http://www.secom-sonpo.co.jp/
朝日火災海上保険株式会社 http://www.asahikasai.co.jp/
アイペット損害保険株式会社 http://www.ipet-ins.com/
アクサ損害保険株式会社 http://www.axa-direct.co.jp/
アニコム損害保険株式会社 http://www.anicom-sompo.co.jp/
イーデザイン損害保険株式会社 http://www.edsp.co.jp/
エイチ・エス損害保険株式会社 http://www.hs-sonpo.co.jp/
SBI損害保険株式会社 http://www.sbisonpo.co.jp/
ジェイアイ傷害火災保険株式会社 http://www.jihoken.co.jp/
セゾン自動車火災保険株式会社 http://www.ins-saison.co.jp/
ソニー損害保険株式会社 http://www.sonysonpo.co.jp/
そんぽ24損害保険株式会社 http://www.sonpo24.co.jp/
大同火災海上保険株式会社 http://www.daidokasai.co.jp/
トーア再保険株式会 http://www.toare.co.jp/
日本地震再保険株式会社 http://www.nihonjishin.co.jp/
日立キャピタル損害保険株式会社 http://www.hitachi-ins.co.jp/
三井ダイレクト損害保険株式会社 http://www.mitsui-direct.co.jp/
5-7. 保険金を使って、家屋を修理する事は100%合法
インターネット上や同業他社の一部には
「火災保険を使った雨漏りなどの屋根修理は違法です。」
「その業者に修理依頼すると、保険金詐欺の片棒を担ぐことになります。」
「最悪の場合は、保険会社より訴えられます。」
などのデマを流される方がいらっしゃるようです。
その方たちは、何を根拠にそのような発言をしているのでしょうか?裁判所の事件記録にでそのような事例が記載されているのでしょうか?私が調べた限りでは、そんな事件記録は、ただの1件もありませんでした。
火災保険を使って家屋を修理するサービスは以前からあったのですが、震災以降、それを専門とする業者が出現したため、一躍脚光を浴びました。そこで、旧態依然とした業者が自分たちの利益を守りたいがために、そのようなデマを流しているのだと思われます。
火災保険で屋根を修理することは100%合法な行為です。1000軒以上も火災保険で屋根を修理してきた私たちの存在自体がその証拠です。もし、風災が原因の雨漏りを保険で修理することが違法であるなら、私たちは今頃、刑務所に入っています(笑)。
5-8. 経験値による差が大きい
火災保険で住宅を修理するには、保険申請を行うことによって、保険金の請求をしなければなりません。保険会社というと超一流企業ばかりですので、保険申請をすれば、後は自動的に保険金額が算出されると思われがちですが、実際は全く違います。
もちろん事務的に行う会社もあるのでしょうが、肝心な箇所は人間が経験値で判断しています。その肝心なこととは「被災の認否」と「損害の金額」です。
雨漏り原因が風災・雪災なのか、または経年劣化なのかは、保険会社側の鑑定人が写真や目視で判断します。その損害金額(修理金額)も同様です。申請の仕方、写真の撮り方や電話での通話内容、立会い時の会話などで、その結果は大きく違ってきます。これらに対する的確なアドバイスには、どうしても経験値が必要になってくるのです。
特に、保険会社側の鑑定人から見積りを取った業者に電話連絡が入った場合は、経験値の浅い業者が対応すると、本来被害認定だったものが否決に覆ってしまう事例もありました。これでは、泣くに泣けません。
ちなみに保険金請求は申請主義ですので「風災に遭われていませんか?」などと保険会社自ら保険の申請を案内することは絶対にありません。必ずご自分から行動することが必要となります。
6. 火災保険で雨漏りの修理をするには
結論からいいますと、確実な方法は、保険で家屋の修理を行う専門業者に調査の依頼をすることです。もう一度いいますが、屋根修理の専門業者ではなく「雨漏り修理を火災保険を使って行なう専門業者」です。その理由を2つ述べさせていただきます。
6-1. 保険申請に精通している
通常の雨漏り修理であれば、あなたとその修理業者の2者間でのやり取りになりますが、火災保険で修理する場合は、あなたと修理業者と保険会社側の3者間でのやり取りになります。
一般の業者がよく勘違いされるのが、敵を打ち負かすかのように、保険会社側を理屈で説得しようとすることです。先ほども申しましたように、肝心なところは人間が介在します。人間には感情があります。その辺を無視してゴリ押ししても結果が悪くなるだけです。結局は人間対人間のやりとりが重要なのです。
一方、私たちは1つ1つの事実を積み上げて、それらを整理して書類にて保険会社に伝える手法を採ります。建築法に則った書類をしっかりと作り上げ、申請します。水も漏れないように作り上げたこの書類にクレームを付けることは、誰であってもできません。
保険会社は、損害金額を負担してくれる存在です。あなたにとって重要なのは、その保険会社を熟知したパートナーを見つけることです。
そのため、パートナーには保険申請について詳しい知識や豊富な経験がないといけません。それでいて交渉術を持ち、保険業界の動向にも明るくないと、あなたのパートナーとしてしっかりとした働きをしてくれないと思います。
6-2. 修理の技術が高い
いくら保険申請に詳しくても、肝心の修理技術が未熟では、何の意味もありません。しかし「雨漏り修理を、火災保険で行なう専門業者」は、そのほとんどが高い修理技術を持っています。
なぜなら、彼らは「定価」で修理を依頼してもらえるからです。ここでいう「定価」とは、質の良い材料を使い、適正な利益を得られる価格のことです
一般の修理業者は不景気のため、他社との相見積りやお客様からの値引き合戦で、見積金額では、ほとんど儲けは見込めません。そのため、いけないなと思いつつも、本来行うべき修理工程を省いて工事期間を短くしたり、技術のないアルバイト職人を雇い、人件費を浮かせたりして、何とか儲けを確保しています。
そこに腕のいい職人を育てる意識などありませんし、そもそも、そのような余裕すらないというのが実情です。
一方「雨漏り修理を火災保険で行なう専門業者」は、保険会社側が定めた「定価」で修理工事ができるため、時間や使用する材質にも余裕ができ、手抜きなどする必要もありません。さらに職人を育てる環境も整っているので、彼らの修理技術は日々向上していきます。
あなたがすべきことは、高い修理技術を持ち、保険申請やその業界に精通している「雨漏り修理を火災保険で行なう専門業者」を見つけ、依頼することです。
6-3. デメリット
デメリットも正直に告白させていただきます。それは、修理作業の着手までにある程度の期間を要することです。具体的には、およそ3週間~1ヶ月掛かります。いいかげんな保険会社の対応によっては3ヶ月もの期間を要したこともありました。
なぜかと申しますと、保険申請の結果が出て保険金が降りるまでに、少し期間が掛かることがあるからです。
もちろん、もっと早く修理することは可能です。保険申請の結果を待たずに、修理に着工することもできます。しかし、もし保険申請が何らかの理由で否決されたり、保険金額が大幅に減額されたりしたら、あなたは自腹を切って対応しなければなりません。
火災保険を使って、雨漏りの修理ができると聞いて依頼したのに、結果的には自費払いが発生してしまっては、納得できません。自費払いを避けるためには、どうしても1ヶ月程度の期間を要することをご理解ください。
※ ちなみに、私たちは最短13日で保険金が降りたという記録を持っています。
7. 火災保険、2つの事例
7-1. 火災保険が効く事例
■ 突風・強風・台風などの強い風で破損した場合
上記の写真のような破損の原因は ほとんどが強い風です。これらの破損が元で、雨漏りするケースが多数あります。
・いつの間にか雨漏りが始まっていた。
・棟板金が浮いている。
・庭にスレートの破片が落ちていた。
・漆喰(しっくい)が崩れている。
・瓦の並びがズレている。
・スレートは浮いている。
7-2. 火災保険が効かない事例
■ 経年劣化の場合
火災保険で雨漏り修理できるのは、その原因が強い風や雪、ヒョウの場合に限られます。経年劣化による雨漏りは、火災保険では修理できません。しかし、雨漏りの原因が経年劣化かどうかの判断は、一般の方には100%不可能ですので、専門業者に相談されることをお奨めします。
・もう50年以上、屋根の手入れをしていなくて雨漏りがしてきた。
・スレート自体がボロボロ。
・トタン屋根が錆びて、多数雨漏りがする。
■ 施工不良・修理不良の場合
天窓や谷樋・ベランダは、施工不良や修理不良が最も多い箇所です。これらの箇所からの雨漏りは火災保険で修理するのは、少し難しいかもしれません。
ただ、一度は私たちにご相談下さい。しっかりと調査して、できる限り火災保険を使って修理できるように対応させていただきます。もちろん調査費用は無料です。
そして、これらの箇所からの雨漏りがあるということは、他の箇所でも強い風の影響を受けている可能性が大きいです。もちろん他の箇所も火災保険で修理できます。
私たちがお客様から喜ばれる理由の一つに依頼を受けた修理箇所以外にも、修理が必要な箇所を見つけ出し、同時に申請してしまうことです。「こんな所まで修理してもらえるとは思っていなかった」と言って、喜ばれたお客様の笑顔が今でも忘れられません。
・前回、修理した箇所から、また雨漏りが始まった。
・新築当時から雨漏りしている。
・2Fベランダ下の天井に雨染みがある。
8. 屋根写真の撮り方が重要
あなたの自宅の雨漏りが、強い風による被害なのか、それとも経年劣化なのか。その判断には写真が必要になります。これは、火災保険が効くのか効かないのかという判断に直結してくる重要なファクターです。
雨漏りさえしなければ、普段は風のことなど気にされることもなかったのでしょうが、日本は四季があり、突風や強風が頻繁にあります。また台風も数回上陸しています。そして、近年の温暖化に伴う異常気象も頻発しています。
私が何を言いたいか、もうお分かりですね。そうです、あなたの屋根の不具合・破損は火災保険で直せる可能性大だということです。
屋根写真を撮って、見積書とともに保険会社に送ると良いでしょう。最終的に保険会社側の鑑定会社が適切な判断をしてくれます。ちなみに私たちの場合は、直接職人をご自宅に送って撮影させます。
写真の撮り方によって、火災保険が効く効かないの分かれ道になります。そして、保険金額にも大きく影響されますので、これからお伝えするポイント通りに撮影してください。
■ 写真撮影ポイント①
家全体を写す
まずは、ご自宅全体が収まることを意識して撮影して下さい。屋根だけでなく、外壁や窓も収めてください。別アングルで2~3枚あれば大丈夫です。
■ 写真撮影ポイント②
屋根全体を写す
次に不具合箇所が屋根のどの部分なのかを意識して撮影して下さい。
■ 写真撮影ポイント③
不具合箇所の超アップを写す
最後に不具合箇所を超アップにして撮影してください。特に棟板金や瓦の浮きの場合は、体勢が難しいですが、その浮き幅が分かるように、下方からの撮影を意識して下さい。
この写真の撮り方によって、保険適用の可能性は大きく上下します。保険金額もかなり異なってきますので、くれぐれも細心の注意を払って撮影して下さい。
なお、写真を見て判断するのは、鑑定会社の担当者(人間)です。機械で判断するわけではありません。その担当者に不具合箇所がひと目で分かるような、かつ屋根の状態が目に浮かんでくるような写真を撮ることがベストです。繰り返しますが、そのベストな写真を撮るためには、上記でお話ししたような撮影ポイントにご留意下さい。
9. 築10年未満なら無料(0円)で雨漏り修理できます
築10年未満の家屋なら、無料で雨漏りの修理ができることをご存じでしたか?
その理由は、特定住宅瑕疵担保責任制度と保証金供託制度の存在にあります。
特定住宅瑕疵担保責任の瑕疵(かし)とは、「欠陥」を意味します。ここでの瑕疵は、築10年以下の住宅の構造耐力上主要な部分(主に基礎、壁、柱、土台、床、屋根、はり・けたなど)と、雨水の浸入を防止する部分の欠陥を指しています。
よって築10年未満に雨漏りが発生した場合は、住宅を購入した業者に無償で雨漏りを修理する責任と義務が生じます。国家主導の制度ですので100%安心です。あなたの住宅が築10年未満であれば、迷わず購入した業者に連絡しましょう!
■ 住宅瑕疵保険制度
出典:http://kashihoken.or.jp/kashihoken/
■ 住宅瑕疵範囲
出典:http://kashihoken.or.jp/kashihoken/
保証金供託制度とは、万が一、その業者が倒産していても、国土交通大臣指定の「新築住宅の保険」や法務局などの供託制度に対して、修理費用の請求をする事ができ、なおかつ修理代金をカバーしてもらえるという制度です。詳しくは特定住宅瑕疵担保責任・保証金供託制度をご覧ください。
すべての新築住宅の施工会社および販売会社は、特定住宅瑕疵担保責任履行のための資力確保措置が義務付けられました。資力確保措置とは、上記保険への加入または保証金の供託です。
ただし、次のような理由で雨漏りが発生した場合は、特定住宅瑕疵担保責任制度を利用できません。主に台風・強風・突風・積雪などの自然変象および火災・落雷・爆発等が原因で、地盤沈下などの土地造成工事の欠陥や暴動など。
ちなみに、特定住宅瑕疵担保責任の対象外である風・強風・突風・積雪などが原因の雨漏りは、ほとんどの火災保険でカバーできます。よって、どちらに転んでも大丈夫という事です。
10. 数千円程度で修理できる方法
自分で屋根に登ることができる方限定で、とりあえず雨漏りの症状だけを早急に解決したい人向けの方法をご紹介します。
実は、以下の方法を使って、材料費だけで雨漏りを一時的に止めることができます。ただし、屋根からの転落事故の危険性がありますし、素人が修理を行なうと雨漏りが再発する可能性が高いので、あまりお奨めはしていませんが・・・
ここでは、とりあえず雨漏りを抑える為の方法もお話しします。その後タイミングを見て業者に雨漏り修理を依頼されることをお奨めします。
上記の材料や道具はホームセンターで、簡単に手に入れることができます。高い場所に登っても大丈夫で、なおかつ自己責任で作業を行える方なら、一度はトライしてもみてもいいかもしれません。あまり、おススメはしませんが・・・
11. まとめ
この記事を読んで、雨漏りはどういう理由で起きるのか、そしてどんな修理工事を行うのか、どれくらいの費用がかかるのか、ご理解いただけたかと思います。
今回の、屋根修理を安く済ませる5つのポイントと、無料で雨漏り修理できる秘密の方法を参考にしていただき、あなたの雨漏り問題を一刻も早く解決してください。
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