雨樋が壊れて、水が漏れてるぞ!・・・
もし、自宅の雨樋が壊れたら、どのように直せばいいのか、費用はいくら掛かるのか?結構、気になりませんか。実はこの雨樋、放っておくとビックリするような大被害を被ることになります。
今回の記事では、雨樋修理が必要になる原因とその修理方法、それに掛かる費用をお話しします。
また、雨樋修理費用を無料にできる秘密の方法と、絶対に損をしない悪徳業者の見分け方についてもお話しますので、ぜひ参考にして下さい。
目次
1. 雨樋の役割
まずは、基本となる「雨樋の役割」から説明させていただきます!
雨樋は、雨水が家屋に侵入してくるのを防ぎ、建物の腐食を避けるという重要な役割を担っています。もし雨樋がなかったら、雨水が屋根の軒先から直接外壁に伝わり、外壁の内部を腐食させるでしょう。
また、屋根から雨水が直接地面に落ちると、地面に染み込んだ水分が同じく建物の基礎回りを腐食させ、ご自宅の老朽化を早めます。
もし、雨樋がなかったら・・・
室内には雨漏りしていないからと軽く考え、雨樋の破損をそのまま放置しておくと基礎の劣化、最悪の場合、住宅の建て替えという大被害を被ることになりかねません。その前に安価ですぐに実行できる雨樋修理を行う方が賢明です。
2. 雨樋が壊れる原因
雨樋が壊れる原因は、主に下記の5つです。
原因① | 落ち葉などのゴミが詰まっている |
原因② | 雨樋の傾斜が正常ではない |
原因③ | 経年劣化でボロボロになっている |
原因④ | 雨樋の継ぎ手に隙間がある |
原因⑤ | 風や雪などの影響で変形している |
それでは、それぞれの原因別に修理方法をみていきましょう。
3. 原因別の雨樋修理方法
3-1. ゴミ詰まりが原因の場合
雨樋のゴミ詰まりが起きる箇所は、一番多いのが集水器(屋根からの雨水が集まり、下に落ちる継ぎ目。縦樋の最上部)の入り口です。
近くに樹木がある家では90%以上の確率で、ここに落ち葉が溜まって詰まります。その他には、鳥の巣や飛来してきたビニール袋、小動物の死骸であったりと様々なものが詰まり、それが原因で雨樋から雨水が流れずに漏れ出します。
ここでは「集水器」「縦樋」「軒樋」のゴミ詰まりの対処方法について順にお話しします。
■ 集水器のゴミ詰まり対処方法
以下の写真が、雨樋の集水器です。
集水器の付近にハシゴを掛け、ゴミを取り出します。よく手前のゴミだけ取り除いて、終わりにする方がおられますが、必ず目が届く範囲は全て確認してください。その際に、今後ものが詰まる原因になると思われる突起物があれば、それもヤスリ等で削っておく方が良いです。
最後に、水を入れたバケツから集水器に水を流して、水がスムーズに流れるようであれば完了です。もし、水の流れが悪い場合は、縦樋にもゴミが詰まっている可能性がありますので、次の「縦樋」のゴミ詰まり対処方法を参考にしてください。
■ 縦樋 / 竪樋(雨水を垂直方向、下方向に流す円筒形の雨どい)のゴミ詰まり対処法
まずは、縦樋下部の継ぎ手を外し、下から雨樋の内側が見えるようにしてください。次に縦樋全体の長さよりも1メートル以上長い針金を準備してください。
針金の太さは、手で曲がる程度の硬さで、比較的硬い針金を選んで下さい。フニャフニュの細い針金はダメです。
カットした針金の先に竪どいの中にスッポリと入る程度のボール状の雑巾を結び付けて下さい。必ずしっかり結び付ける事がポイントです!
次にハシゴを雨樋に掛けて登り、縦樋上部から針金を入れていきます。布を括り付けた反対側の針金から差し込んで行き、縦樋の下部から針金が頭を出すまで貫通させてください。途中、ゴミ等で引っかかりがあると思いますが、針金を上下左右に動かして差し込めば、必ず貫通します。
後は、縦樋から出てきた針金を全て引っ張りだせば、詰まったゴミも一緒に出てきます。これを2回程繰り返せば、ほとんどのゴミは取り除けます。最後に外した縦樋下部の継ぎ手を元に戻せば完了です。念には念を入れてバケツで水を流して確かめると更に良いでしょう。
昔は、砲丸投げ用の砲丸を縦樋に入れて、詰まりを解消するという荒技を使う職人もいましたが(笑)、危ない上に縦樋を壊す可能性もありますので、現在は砲丸を使う職人は見掛けなくなりました。
上記の針金と雑巾を使った方法も少し手間が掛かりますので、最近は下記に紹介するような市販のワイヤーとブラシを組み合わせて詰まりを除去する方法が主流のようです。少しお金が掛かりますが、スマートに詰まりを取るのなら、この方法がベストでしょう。
■ 軒樋(屋根から直接雨水を受けている雨どい)のゴミ詰まり解消方法
軒樋にハシゴを掛けます。できるだけ雨樋の支持金具付近は避けてハシゴを掛けてください。体重で支持金具が曲がったり、外れることがあります。
通常、軒樋にそのままハシゴを掛けても、壊れることはまずありませんのでご安心ください。もしも、ハシゴを掛けて軒樋が壊れてしまったら、それは経年劣化でひび割れが発生している可能性が大です。業者による雨樋交換工事をおススメいたします。
次に軒樋の内側を見て行きます。落ち葉などのゴミがあれば取り除きましょう。また、砂やホコリも蓄積していますので、そちらも掃除します。もし、軒樋の継ぎ手部分にゴミが大量に詰まっているようなら、突起物などがないか確認し、あれば取り除きます。そのままにしておくと、またすぐにゴミが詰まってしまいます。
落ち葉が詰まっても、すぐに雨水は漏れません。たった1枚の葉ぐらいで雨樋を塞ぐことなどありえません。最初に1枚の葉が小さな突起物に引っかかり、その葉にまた小さな葉が引っかかり・・・これを何度も繰り返して詰まっていくのです。
やがて、その葉の間に砂やホコリが溜まり始めます。さらに雨の水分で葉自体も腐食が進み、重みを増して大きな塊になっていきます。その結果、雨樋を塞いでしまうのです。
たとえ雨樋から雨水漏れしていなくても、大きな葉の塊が雨樋に留まると、雨樋自体もその重さで劣化していきます。年に一回は、雨樋点検をすることをお奨めします。
3-2. 雨樋傾斜が原因の場合
実は、あまり知られていないことなのですが、雨樋(軒樋)が水平でないことはご存知でしたか?よ~く見ると、少しだけ傾いています。なぜ傾斜がつけられているのか、もうお分かりですね。もちろん、雨水をスムーズに排水するためです。
ほとんどの雨樋(軒樋)は右下がりか左下がりまたはへの字になっています。雨樋(軒樋)の右端に集水器があれば、右下がりに。左端にあれば、左下がりに。両端にあれば、への字になっています。雨水の流れを考えれば、ご理解できると思います。
しかし、何らかの理由で真逆の傾斜になっていたり、水平になっている雨樋(軒樋)もあります。そのような状態だと大雨時には、雨水がスムーズに流れず、溢れ出してしまいます。
その改善方法のポイントは、雨樋の支持金具を調節する事です。
雨樋の傾斜は、雨樋自体に傾斜がついているわけではなく、雨樋の支持金具を調節して傾斜をつけています。
まずは、雨樋支持金具に手が届く程度の位置にハシゴを掛けます。そして、ちょっと乱暴かもしれませんが、本来の傾斜になるようにペンチで雨樋支持金具を曲げて調整します。
支持金具は文字通り金属でできていますので、力を加えれば簡単に曲がります。ただ、あまり力を入れて曲げすぎると壊れてしまうことがあるので、力加減には気をつけてください。
また、傾斜の角度なんですが、10メートルに付き3~5センチ程度の角度にしてください。この傾斜が少ないと、雨樋自体のたわみで雨水が溜まる原因になり、雨樋の傷みが早くなります。反対に傾斜が大きいと集水器に雨水が一気に集まりすぎて、排水が間に合わずに溢れ出すことになるので、上記の傾斜は必ず守る必要があります。
3-3. 経年劣化が原因の場合
通常、雨樋の寿命は20~25年です。それ以上経過していて雨樋に穴が開いていたり、外れていたりして雨水漏れがあるようなら、経年劣化と考えた方がいいでしょう。
応急処置としては、コーキングで穴を塞ぐという方法もありますが、所詮は応急処置です。また、すぐに雨水漏れが発生するので、業者による完全な雨樋交換工事をおススメいたします。
3-4. 雨樋の継ぎ手が原因の場合
雨樋の継ぎ手が外れて、雨水が流れ出している場合は、接着不良や経年劣化が原因です。
1~2箇所の継ぎ手の接着不良であれば、自分でも修理できるので、ここではその方法についてお話しします。
まず、雨樋から継ぎ手を取り外します。同じ型の継ぎ手が購入できるようなら、新品を準備してください。もし購入できないようなら継ぎ手全体をきれいに拭いてください。特に雨樋との接着部分はホコリなどを拭き取ってください。雨樋は継ぎ手との接着重部分をきれいに清掃してください。
継ぎ手の接着面にしっかりと雨樋用の接着剤を塗り、隙間なく雨樋と密着させてください。これで完了です。
ただし、複数の継ぎ手から雨水漏れがあるなら、施工不良が原因なので、施工した業者に修理してもらうことを検討する必要があります。また、その雨樋が20~25年以上経過しているのであれば、経年劣化の可能性が高いので、雨樋全体の交換工事が必要になります。
3-5. 風や雪などが原因の場合
上記写真のように、風や雪で雨樋が破損した場合、通常、雨樋全体に何らかの不具合が生じています。まして風の影響は1Fよりも2Fのほうが受けやすいので業者に雨樋交換工事を依頼したほうがいいでしょう。
ただし!もし、あなたが火災保険に加入済みでしたら、雨樋交換の工事費用が無料(0円)になる可能性があります。火災保険の対象は、火災被害だけでなく「突風や積雪」による被害もカバーされている場合がほとんどです。詳しくは「雨樋を無料で直せた!修理費用の相場と保険で直す秘密の裏技」をご覧ください。
2F以上の雨樋でも自分で修理できますか?
雨水漏れの箇所が2Fや3Fであれば、迷わず屋根修理業者に依頼することをおススメします。たとえゴミ詰まりだけの場合でも2F以上の部分であれば、落下、転落の危険性がありますので、絶対に業者に依頼することをお奨めいたします。
4. 業者による雨樋修理の方法
ここからは 私たちが実際に雨樋の修理を行う方法を写真でお伝えします。修理方法は屋根の形状や住宅の環境、予算によって異なることがあります。またリフォーム会社によっては異なった手順で修理することもあるようですが、私たちが考える標準的な方法をご紹介します。
4-1. 古くなった雨樋を取り外す
集水器や支持金具なども全て取り外します。2Fや3Fの雨樋を取り外す場合は、足場を組んで行います。また、支持金具を外す時には、外壁や鼻隠(軒先部分の横面)を痛めないように丁寧に行います。
4-2. 軒樋の勾配(傾斜)を考慮して、支持金具を取り付ける
支持金具の取り付け方法は2つあります。1つ目は、集水器と繋がっている方向とは反対側から集水器に向かって10mに付き3~5cmほど下がるように水糸(水平線を示すのに用いる糸)を張って印を付ける方法が一つ。
両サイドに集水器がある場合、軒先の中央から左右に10mに付き3~5cmほど下がるように水糸を張って印を付けます。ちなみに建築業界では傾斜のことを「勾配」と呼びます。
もう1つの方法はとても簡単です。支持金具が取り付けてあった穴の位置を参考に、勾配を決めるのです。具体的にはその穴から高さは同じで、左右どちらかの支持金具を2cm程ずらして装着します。そうすれば、必然的に有効な勾配がつきます。
しかし、以前と形が違う支持金具の場合は、瓦と軒樋の落差も計算して高さを決め直す必要があります。
4-3. 支持金具の穴を防水コーキング剤で塞ぐ
この作業を怠ると、その穴が元で雨漏りが発生することもありますので、全ての穴をしっかりとコーキングで塞ぎます。
4-4. 軒樋全体の長さを考慮して、カットする
あまり短い軒樋になると強度が足りなくなるので、極端に軒樋が短くならないように全長を考慮してカットします。軒樋は底を上にして電動サンダーを使えば、きれいにカットできます。特に集水器の収まりを計算して、軒樋全体の長さを決めることが失敗しないコツです。
4-5. 軒樋に 継手・止まりの取り付け
止まりとは、軒樋の端にあり雨水をせき止める部材です。
継手、止まりと軒樋の接着部分に雨樋専用の接着剤を塗ります。少し多めに塗るのがコツです。しっかりと隙間がないように接着します。
4-6. 集水器を取り付け
集水器は、軒樋からの雨水を集めて縦樋に流し込む漏斗(じょうご)のような部材です。両方から集水器に軒樋を差し込んで取り付けます。
集水器の内部は、軒樋の切り口から雨水が落ちて、縦樋に流れていく仕組みになっています。軒樋の切り口は3~5cm程度、集水器の内部に差し込みます。
古い軒樋をそのまま使用する場合は、収縮性コーキングで直接、集水器と軒どいを繋げます。できるだけ、集水器の側に支持金具を取り付け、軒樋全体を強化します。
4-7. 縦樋(たてどい)を取り付けて、集水器と接続
縦樋の垂直部分は支持金具を取り付け、固定します。
エルボ(曲がった円柱の雨樋)や呼樋(縦樋をカットしたもの)で集水器と縦樋を連結します。
エルボは向きを調整し、呼樋は長さを調整します。全体的に無理な力が加わっていないかを確認します。この時、無理矢理力づくでパイプ同士をつなぐと後日外れるので、注意を払う必要があります。
確認後、一旦、エルボや呼樋を外します。そして、それぞれの接着面に雨樋用の接着剤をしっかりと塗って再度、連結します。
4-8 .排水経路の確認
縦樋から出た雨水がしっかりと雨水枡まで流れるかを確認します。地面に排水溝が埋まっている場合は、排水溝の入り口に縦樋を繋げます。雨水は下水ではないので、地域によっては、そのまま道路側溝へ排水することもあります。排水方法は、自治体ごとで異なります。
5. 雨樋修理に必要な道具・材料
【注意】自分で修理する場合は、一時的な応急処置だけを目的とするのではなく、雨樋から雨水が漏れた原因を見つけ出し、それを取り除く必要があります。そうしなければ、根本的な修理にはなりません。また、屋根の上など高所での修理作業が続きますので、十分に注意して行なってください。
5-1. 縦樋にゴミが詰まっている場合
準備するものは、針金と雑巾だけです。一般的なホームセンターで購入できます。
ハシゴを雨樋に掛けて登り、縦樋上部から針金を入れていきます。布を括り付けた反対側の針金から差し込んで行き、縦樋の下部から針金が頭を出すまで貫通させてください。途中、ゴミ等で引っかかりがあると思いますが、針金を上下左右に動かして差し込めば、貫通します。
後は、縦樋から出てきた針金を全て引っ張りだせば、詰まったゴミも一緒に出てきます。これを2回程繰り返せば、ほとんどのゴミは取り除けます。最後に外した縦樋下部の継ぎ手を元に戻せば完了です。念には念を入れてバケツで水を流して確かめると更に良いでしょう。
5-2. 継手(つぎて)を修理する場合
■ 必要な材料
下記の材料は、通常のホームセンターで購入できます。
ちなみに2F屋根まで届く、2連結ハシゴは、家庭用で約10,000円~30,000円程度です。
餅は餅屋
雨樋壊れの原因が、傾斜歪みや経年劣化 風や雪による被害である場合は、業者に依頼して雨樋を修理することをおススメします。その理由は確実な水漏れの再発防止と落下の危険を防ぐ必要があるからです。
一般の方が雨樋修理を行なうと ほとんどの場合雨水漏れが再発します。水回りの工事は難しい内容ばかりです。それに屋根の上で作業を行うことは非常に危険で、万が一のときは取り返しの付かないことになりますのでお奨めしません。
6. 雨樋修理に掛かる費用
しかし、リフォーム会社にお願いするとなると、気に掛かるのはその費用です。そこで、リフォーム会社による雨樋修理工事の費用目安をお話しします。
そして、ここであなたに朗報です!雨樋のリフォーム費用を合法的に無料にする「秘密の裏技」があります。コチラも詳しくご紹介しますので、これは必ずお読み下さい。
6-1. 業者による費用の目安
雨樋交換修理工事 | 15万円~50万円 |
10坪~30坪程度の一般的な規模の住宅で見積もっていますが、周辺の環境やご要望によっては、上記金額範囲を超えることもあります。
6-2. 無料で雨樋の修理をしてもらう「秘密の裏技」
雨樋の修理が必要になる原因によっては、実質無料で雨樋の修理を行う事が可能になります。その原因とは「風や雪」によるものです。これらが原因で雨樋に不具合が生じた場合、無料で雨樋修理ができる可能性が大です。
その理由は、火災保険の「風災補償」・「雪災補償」を使うことができるからです。もしも、すでに火災保険に加入しているのでしたら、すぐに火災保険証券や保険会社のホームページで確認してみましょう。
出典:http://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/habitation/sumai/sche/wind/
※平成26年7月1日に更新され 表示が異なっています。
■ 「風災補償」・「雪災補償」とは
まずは「補償」の意味について説明します。ここで言う補償とは「風・雪」によって雨樋の外れや歪みなどの損害が生じたときに、保険会社がその損害金額(修理費用)をカバーしてくれることを言います。つまり、「風・雪」の被害によって、雨樋の修理が必要になった場合は、保険会社がその雨樋修理費用を代わりに負担してくれるのです。
保険を使って、雨樋を0円で修理する方法について、詳しく知りたい方は「雨樋を無料で修理できた!雨樋の修理費用と0円で直す方法」の記事をご覧ください。
7. 1円でも損をしない業者の見分け方
ここからは、火災保険に加入されていない方にお伝えします。「損しない」ためには、第一に、業者に無駄な修理工事をさせないことです。
雨樋から雨水が漏れる原因には大きく分けて2通りあります。ゴミ詰まり系と雨樋不具合系です。その原因別に業者を選べば、1円でも損をしない業者を見分けることができます。
7-1. ゴミ詰まり系の業者の見分け方
これまで色々と雨樋のトラブルについてお話ししてきましたが、ほとんどの場合、単に雨樋にゴミが詰まっているだけのケースが多いので、雨樋自体には何の問題もありません。したがって、あまり雨樋の知識や技術は必要ないでしょう。詰まったゴミを撤去すればいいだけの話です。
ゴミを撤去するだけ・・・そのような単純作業を業者にお任せしたい場合、、最適なのが「便利屋」です。
便利屋に電話して「2Fにある雨樋の清掃はできますか?」と尋ねてみます。できるということであれば、その便利屋に依頼することをお奨めいたします。2Fまで登るということで、一般的なアルバイト時給よりは高くなるかもしれませんが、後にお伝えする屋根専門業者よりは、格段に安いのは間違いありません。
結論 : ゴミ詰まり系は、便利屋がおススメ!
7-2. 雨樋不具合系の業者の見分け方
雨樋不具合系の修理を行う場合、「屋根業者」に依頼するのではと思われがちですが、それは大きな間違いです!1円でも損をしたくないのでしたら、屋根業者ではなく、「屋根修理業者」に依頼することを強くおススメいたします。
その理由は、屋根業者は屋根屋さんなので、屋根工事をしたがるからです。つまり、屋根の葺き替え工事や重ね葺き工事を主な施工目的に、会社を経営しているのです。
屋根業者にとって雨樋交換工事は、業務のごく一部であって、あまり重要視されていません。屋根葺き職人は建築業界の中でも高給取りに分類される職人です。その屋根葺き職人を抱えている屋根業者は、どうしても難しい工事をしたがる傾向にあり、工事単価も高価になりがちです。結果、雨樋修理工事も同様に高くなる傾向にあります。
場合によっては、屋根のちょっとした不具合を見つけ、全面葺き替えの見積もりを出してくる業者もいますので、お気を付け下さい。
腕の良い職人の落とし穴
雨仕舞い(屋根の継ぎ目に、水の通り道を作る作業)などの高度な知識や屋根葺きの技術を持った職人からすると、雨樋修理は物足りなく感じますので、気は緩みがちになります。その結果、あまり良い施工ができていないことが多々あります。
※屋根業者が悪いと言っているわけではありません。あなたの要望と屋根業者の方針が同じではないということです。
一方、屋根修理業者は、まさしく雨樋修理工事をメインに営業している業者です。雨樋に関する知識や経験、技術は十分に持っているでしょう。職人の人件費もそれほど高くないので、工事単価も無駄に高くありません。したがって屋根業者よりも屋根修理業者に見積り依頼することをお奨めいたします。
結論 : 屋根業者 < 屋根 修理 業者
さらに屋根修理業者は、雨樋修理の選択肢を複数提示し、その中から選ばせてくれる屋根修理業者が良いです。いきなり1つの修理方法だけで話を進めようとする業者は要注意です。一番グレードの高い雨樋交換修理をしようと画策しているかもしれません。
建築業界には、我々一般人が建築に関する知識がないのをいい事に、高額な修理計画や見積もりを提示してくる業者が多いです。本当に気を付けて下さい。
雨樋の状態をよく確認し、あなたの要望をしっかりと取り入れた複数の見積りを提示してくれる業者なら、間違いないでしょう。
8. まとめ
今回の記事では、なぜ雨樋から雨水が漏れるのか、そしてどう対処すればいいのか、それにはどのぐらいの費用が掛かるのかの3つについてお話ししました。
雨樋のトラブル全般とその修理法について、ご理解いただけたと思います。今回の記事を参考にして、ご自宅にある雨樋の問題が解決できることを心からお祈りしています。
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