カーポートの修理で大切な5つのポイント
「台風でカーポートの屋根が飛んで行った」
「雪が積もって、カーポートが倒された!」
カーポートが破損して、どのように修理すればよいかと、一人で悩んでいませんか?
通常、カーポートの修理は、修理業者が施工しますが、被害の状況次第でDIYでの修理も可能です。
この記事では、カーポートの修理の事例と掛かる料金の相場、自分でできるDIYカーポート修理法についてお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
1. カーポートの修理事例(写真付き)
上の写真からもお分かりでしょうが、カーポートの破損とは、パネル数枚のみの取り替えからカーポートの再構築まで、様々です。この項目では、主な修理事例をご紹介します。
1-1. 屋根パネル一枚のみの交換
屋根パネルに小さな破損(丸印)があったので、そのパネルを取り外し、左側のパネルを右に移動し、空いた箇所に新品のパネルを設置しました。
1-2. 屋根パネル数枚を交換
落雪により屋根パネルが8枚も被害を受けました。全て、新品のパネルを設置しました。
1-3. アルミ枠の修理
1-4. 倒壊したカーポートの修理
北陸地方を襲った吹雪により、カーポートが根こそぎ倒されました。支柱や枠など、カーポート自体には、ほとんど破損は見られなかったので、基礎となる箇所の修理だけで完了しました。
2. DIYで行うカーポート修理の手順
屋根パネルの破損が、比較的小さなものなら、これからお話しする手順でDIY修理をお試し下さい。破損が大きいケースでは、パネル自体の強度に問題が生じますので、パネルを丸ごと交換することを推薦します。
① 破損した部分にドリルで穴を開けます。
穴を円形にすることで、割れをこれ以上大きくしない働きがあります。
② ヒビや割れの周辺を雑巾できれいに拭き取ります。
泥や汚れを十分に拭き取ります。
③ ポリカーボネイト板2枚をパネルの穴より大きく切ります。
※ ポリカーボネイトは、ホームセンターなどで手に入れることができる屋根パネル材です。
④ 切ったパネルに瞬間接着剤を円状に塗っていきます。
塗り面にムラがあると、雨漏りの原因となるので、気をつけましょう。また、手に付かないように手袋をして行いましょう。
⑤ 切ったパネルを穴の下側から押し上げます。
2枚のパネルの1枚目をカーポートの下側から押し上げます。
⑥ カーポート屋根の上側から、⑤と同様に切ったパネルを押さえます。
上と下からカーポート屋根の穴の補修を行います。
カーポートの上に登る時には、くれぐれも支柱の強度を考えながら登って下さい。強度に不安があるときは、ハシゴを使うか、支え棒などで補強し、安全に配慮しながら行って下さい。
3. カーポート修理費用の相場
ここでは、業者による費用相場と、DIYによる費用目安をお話しします。
3-1. 業者による費用目安
屋根パネル交換(1枚) | 25,000円~/ 1枚(材料代含む) |
屋根パネル交換(複数枚) | 15,000円~/ 1枚(材料代含む) |
アルミ材交換 | 15,000円~/ 1工事(材料代含む) |
同じアルミ材がない場合には新しく設置 | |
カーポートの再配備 | 150,000円~(材料代含む) |
別途、廃棄費用等あり |
3-2. DIYによる費用相場
ポリカーボネイト板 | 3,000~5,000円/ 1箇所 |
準備するもの | 電動ドリル・脚立・瞬間接着剤・洗剤・雑巾など |
※ ポリカーボネイト板は、ホームセンター購入時に希望のサイズにカットしてもらえます。また、下記サイトからも購入可能です。
オススメ購入サイト:アクリ屋ドットコム
4. 完全無料でカーポートを修理する方法
台風や大雪により、カーポートが破損したら、無料(実質0円)で修理することができます。その理由は、火災保険の「風災・雪災・ヒョウ災」補償が、修理にかかる料金を代わりに支払ってくれるからです。
もし、すでに火災保険に加入済みでしたら、引き出しの奥にある保険証券を見てご確認下さい。または保険会社のホームページを見ても良いです。風災や雪災の補償について、詳しく記載されています。
出典:http://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/habitation/sumai/sche/wind/
4-1. 風災の定義
“強い風”により発生した被害を「風災」と定義します。例を挙げると、強風によってカーポートの屋根が剥がれたケースが「風災」に該当します。
どのレベルの「強い風」が風災になるのか、詳しくは「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」をご覧ください。
4-2. 雪災の定義
雪が原因となった災害を「雪害」と定義します。例を挙げると、落雪によりカーポートの屋根が破損したケースが「雪災」に該当します。
4-3. ヒョウ災の定義
ヒョウが降ったことにより、起こった災害を「ヒョウ災(雹災)」と定義します。例を挙げると、ヒョウ(雹)が降ったことにより、屋根や窓ガラス、カーポートが破損したケースが「ヒョウ災」に該当します。
上に挙げた3つの災害でカーポートが壊れた場合、保険会社がその損害額(修理費用)をあなたの代わりにカバーしてくれます。これを「風災・雪災・ヒョウ災」補償といいます。
この「風災・雪災・ヒョウ災」補償は、ほとんどの火災保険や住宅総合保険に自動で付いてきますので、あなたの火災保険にも付帯していると思います。
上記のような災害にあった場合、保険会社に「風や雪でカーポートが破損した」と保険の申請を行えば、カーポートの修理に掛かった費用が降りますので、あなたは完全無料で修理することが可能になります。
知らない方にとっては驚くような話かもしれませんが、私たちは既に1,000件以上の保険申請をサポートさせていただき、お客様の屋根やカーポートなど、そのほとんどを負担金0円で修理させていただいています。
通常の火災保険では、敷地内の門扉や外壁も対象となりますが、一部の火災保険には、自宅建物のみを対象にしたものもあります。稀なケースではありますが、その場合はカーポートは対象外になります。まずは、タンスの奥にしまってある火災保険の保険証をご覧下さい。保険対象について、分かりやすく書かれています。
4-4. 経年劣化や人為による破損は保険の対象外
「車をぶつけたので、カーポートの支柱が“くの字”に曲がった。」
これは「風災・雪災・ヒョウ災」ではないため、火災保険を使って修繕できません。保険申請しても却下されてしまいます。
不当な保険申請を一度でも行った場合、次回の申請時に必要ない疑いを掛けられ、なかなか保険が降りにくくなるケースもありますので、そのような保険申請はされないようお願いします。
※ 上記のイラストを見てもらえば分かりますが、車をぶつけた場合でも保険金が降りる種類の火災保険もあります。迷っているなら、ぜひ私たちにご連絡下さい。保険証を見て、判断させていただきます。
4-5. 火災保険を申請する方法とその手順
① 専門業者にメールか電話で連絡する(あなた)
※ 専門業者に関しては、この後詳しく説明します
② 火災保険会社へ電話で連絡する(あなた)
③ カーポートの被災状況を確認後、見積書と保険請求書類を作成(専門業者)
④ 見積書と保険請求書類を保険会社へ提出(あなた)
⑤ カーポートの被災状況を確認後、損害額を確定(鑑定人)
⑥ 修理費用(損害額)の支払(保険会社)
4-6. 保険の申請は専門業者に任せると良い
カーポートに依頼して自宅に来て見積りを作成してもらえば、誰でも保険の申請はできる気がしますが、私としてはあまりおススメできません。もちろんできなくはないのですが、それよりも保険申請のサポートから修理までを全て行う専門業者に依頼することをおススメします。
その最大の理由は、修理のプロはカーポート以外の被害箇所もすぐに見つけて申請してくれるからです。カーポートが破損しているのなら、かなりの高確率で屋根も被害を受けている可能性があります。カーポート業者は、カーポートしか見てくれませんが、保険申請サポートを専門にした修理業者は、カーポートの見積もりを出したついでに住宅屋根や外壁の修理見積りまで申請してくれるのです。
これは本当にお得だと思いますので、これから詳しく説明させていただきます。
■ 理由①:ついでに雨樋も保険申請してくれる!
屋根からの落雪によりカーポートが壊れたケースでは、まず間違いなくと言っていいほど、雨どいも外側に傾いています。落雪の重みで、雨樋の支持金具が曲げられてしまうからです。意識して見ないと気が付かないかもしれませんが、放っておくと、後に雨水漏れが発生します。当然、この雨どいも、同時に保険申請して無料で修理することができます。
■ 理由②:ついでに屋根も保険申請してくれる!
台風でカーポートが破損した場合、その台風により屋根の棟板金が浮いたり、漆喰部分が崩れてしまうこともあります。屋根の上の状況は、実際に登ってみないと確認できません。もちろん、屋根が壊れていた場合も火災保険で修理できます。
このように、カーポート業者に見積りを依頼するよりも専門業者に依頼した方が、数倍のメリットがあることはご理解いただけたと思います。
もちろん、ご自身で保険申請をされることも可能ですが、「餅は餅屋」で専門家に任せた方が精神的にも楽で、しかも家中の修理箇所を見つけ出し、申請してくれるので圧倒的にお得だといえます。
※ 専門業者についての詳しい説明は「火災保険を使って、リフォームではなく自宅の修理をする方法」をご覧下さい!
4-7. 「風災補償」について、動画とマンガで確認しましょう
最後に「風災補償」について、1分の動画で確認をします。
また、私たちの活動をマンガにしましたので、以下をクリックして、ぜひ読んで下さい。
5. 優秀な業者を一瞬で見分ける方法
みなさんが考える優良業者とは、一体どのような業者でしょうか。お値段が安い業者ですか?それとも対応が早い業者ですか?はたまた技術を持った業者でしょうか?
考え方は様々あると思いますが、私が考える優秀な業者とは、お客様のメリットを一番に考えて行動している業者だと思います。
火災保険を使って、カーポートの修理費用を完全無料の0円にできれば、お客様にとって、これほどのメリットはないでしょう。
そこで、その業者が優秀であるかが一瞬で分かるセリフがあります。それは・・・
「強風でカーポートが破損したのですが、安く修理していただけませんか?」
私たちは、このセリフを「魔法の言葉」と名付けています。連絡しようと考えている業者に、この「魔法の言葉」を使って、電話してみると、その業者の経営姿勢が手に取るように分かります。
最初に火災保険の有無を確認をしなかった場合、その業者は優秀な業者とはいえません。自分たちの利益を最優先に考えている可能性があります。
実は保険申請というものは結構、手間と時間が掛かるものです。保険を申請して保険金額が確定するまで、長いケースでは、1ヶ月ほど掛かります。その間にお客様が心変わりして他の業者にお願いする可能性もありますし、想定金額より保険金額が少ないと、再見積りをしなければなりませんので、業者側にとってリスクがあるのです。
語弊を承知で乱暴な言い方をしますと、一般業者にとって「保険の申請」は面倒くさく、あまり利のない作業です。
お客様に保険申請のことを知らせるよりも、さっさと訪問して見積りを出し、強引に修理作業に入った方が手っ取り早くて楽です。(以前、提携を希望して問合せを下さった業者からも、そのように言われました。もちろん提携はしませんでしたが。)
しかし、これは全くお客様のことを考えていない、自社の利益しか考えない行為で、私たちの企業理念に反します。そんな業者に当たってしまったら最後、無料でできるはずの修理が数十万円、場合によっては百万円以上の出費を覚悟しなくてはなりません。
そのようなことにならないためにも、一度「魔法の言葉」を使って問い合わせていただければと思います。その業者の姿勢が手に取るように分かります。
6. まとめ
いかがだったでしょうか?カーポートの修理費用の相場と事例、そしてなぜ実質0円で修理できるのか、その理由について理解していただけたと思います。
これまでの経験から、カーポートの修理は、ほぼ100%が雨風や雪によるものです。つまり、火災保険で修理できるものばかりだということです。
魔法の言葉を使って優秀な業者を見つけ出し、ぜひカーポート修理を「本物」の業者にお願いしてください。あなたの大切なカーポートが、一日も早く「負担0円」で修理される事を心からお祈りしています。
あわせて読みたい
・【台風の保険】台風被害のためにある5つの保険とその活用術
・火災保険を使って、台風で壊れた箇所を修理できる3つの理由
・どんな雨漏りにも対応する、知られざる「保険」とは?
・完全保存!屋根リフォーム費用の相場とそれを無料にする方法
・【必見!】7つの屋根修理相場と、それを無料にする方法
・屋根修理にかかる費用の目安と、それを無料で修理する方法!