ベランダ屋根のチェックポイントとは・・・
新築時、ベランダに屋根をつけるか、そのままにするか、色々と悩むところです。
天気の悪い日に洗濯物を干す場所がなくて「ベランダに屋根があればなあ・・・」と思ったけど、どんなベランダ屋根がいいか、ネット上の情報だけでは分かりません。
そこで、この記事ではベランダに屋根を付ける時に、必ず考慮すべき4つのポイントについてお話しします。ぜひ、参考にしてください。
目次
1. ベランダに屋根をつける際の、5つのチェックポイント
ここでは、ベランダに屋根を取り付ける際に、特に気をつけるべき大切なポイントを5つお話します。どれも重要な内容ですので、ベランダ屋根を後付けする際には、必ず確認して下さい。
1-1. 屋根は、アール形状(R型)がオススメ
雨が降るとき、いくら屋根があっても洗濯物が濡れないかと心配になります。雨は必ず垂直に降るわけではありませんから。しかし、そうした斜めからの雨水を防止するベランダ屋根もあります。上記のような「アール形状・R型形状」のベランダ屋根をつければ、洗濯物が濡れる心配も少なくなります。もちろん、台風時のような横なぐり系の雨では効果はありませんが・・・。
1-2. 屋根をつける方角を意識する
屋根をつける理由として一番多いのは「洗濯物を干すため」です。そもそも日差しがあたりにくい方角に付けても意味がありませんよね。
南方角・南東方角なら付けるべき
南、南東方角は1年を通して日差しがよく当たります。洗濯物の干し場としては、最適な方角です。
お出かけ中、天気予報に反して、突然ゲリラ的に雨降りになることがあります。そんな時、ベランダに屋根があれば洗濯物は濡れることはありません。だから、南側もしくは南東の方角なら、ベランダ屋根の取り付けをおススメします。
北方角・北西方角ならつけるべきではない
北、北西方角は1年を通して日差しがほとんど当たりません。そのため、洗濯物の乾きは非常に悪いです。そもそも、この方角のベランダに洗濯物を干しても乾きが悪いです。よってベランダに屋根をつけるべきではないと判断できます。
その他の方角なら状況次第
その他の方角では、洗濯物が乾かないわけではありませんが、洗濯物干し場としてはあまりおススメできません。1Fや2Fの庇などに工夫して、南側・南東方角に洗濯物を干せる場所を探してみませんか?どうしても他に場所がない場合にのみ、ベランダに屋根をつける判断を下しましょう。
1-3. ベランダ屋根のサイズに注目する!
雨の入り込みを少なくするために、物干し竿はベランダ屋根の軒先から最低30cm~50cmは離す必要があります。屋根はその距離を見込んだサイズにしましょう。
最近では物干し金具に角度調整できるものがあり、ある程度は軒先からの距離を長くできます。これらの物干し金具に興味がある方は「物干し金具についての説明」をクリックして、ご覧ください。
1-4. 施工業者選びは重要です!
ベランダ屋根自体の品質は、大手企業2社がほぼ独占していますので、大きな差はありません。値段相応の品質が保証されているといっていいでしょう。しかしベランダの施工作業となれば話は別です。小さな業者だから駄目、大手企業の下請け業者だから大丈夫と言う訳にはいきません。
ベランダ屋根の機能や耐久性は、施工技術で決まります。施工技術がいい加減だと、雨漏りしたり、すぐに風で壊れてしまいます。しかし問題なのは、何を根拠にその業者の施工技術を計るのかということです。
「どうやって業者を選べばよいのか?」実は、とっておきの方法があります。誰でも電話1本でできる方法です。
「突風でベランダ屋根が壊れたのですが、安く修理していただけますか?」と電話で問合せするだけで、たちまちその業者が優良かが判明します。私たちは「魔法の問合せ」と呼んでいます。
その理由は、火災保険の風災補償です。ベランダ屋根が壊れる原因は、ほとんどが風や雪です。風や雪で壊れたベランダ屋根の修理費用は火災保険でカバーされます。つまり、実質0円の無料で修理することができるということです。このことはエクステリア業者であれば当然知っています。
「魔法の問合せ」のとき、業者が火災保険について確認しないのは、決定的な怠慢だと言えます。そんな心のない施工業者に高い技術があるとは、到底思えません
詳しい施工業者選びの方法については「屋根修理の詐欺被害に遭わない、たった1つの確実な方法」に掲載されていますので、ご覧ください。屋根修理業者だけでなくベランダ業者にも有効です。この方法を使えば、施工業者選びに失敗しません。
2. ベランダ屋根本体の価格相場(目安)
LIXIL製品 | 約78,000円~885,000円 |
YKK AP製品 | 約87,000円~800,000円 |
※ 定価で表示しています。施工費は含まれていません。
※ ベランダ床の防水工事は、別途計算です。
※ 価格相場は情勢により上下します。
「実勢価格」については、クリックして参考サイトをご覧下さい。ただし、工事費については、その内容確認が必ず必要です。
3. よくある2つの質問
3-1. ベランダ屋根をつけたら、日当たりが悪くならない?
普段の室内への日差しの強弱によって、日当りが悪くなる場合はあります。夏場と冬場、、それぞれのパターン別にお答えします。
日差しが強すぎる場合
日当たりが悪くなることはありません。むしろ夏場などは日差しが弱まり、室内温度の上昇を防ぐことができます。また冬場は太陽の通り道が低いので、ベランダに屋根をつけたからといって極端に室内温度が下がることはありません。
日差しが普通の場合
太陽光量は若干少なくなりますが、日当たりが極端に悪くなることはありません。ましてベランダ屋根が原因で冬場に光熱費が異常に高くなることなどありませんので、ご安心ください。ただし、個人差はありますが、室内の明るさについては以前より暗く感じられることがあります。
日差しが弱い場合
極端に日当たりが悪くなることがあります。特に、隣の建物との距離が短い場合や.北、北西方角の場合は、著しく室内温度が低下することがあります。夏場ならまだいいのですが、冬場には暖房費がビックリするほどかさみますので、屋根を付けるならば、その覚悟が必要です。
3-2. ベランダ屋根の雨音などは、気にならないのか?
下記の3つのケースでは、それぞれの原因で、雨音が気になることがあります。
大雨時
集中豪雨のような大雨時は、正直少しうるさいです。しかし、これは住宅屋根も似たような状況ですので、致し方ありません。集中豪雨時に雨音がしない屋根材はないでしょう。
通常の雨降りでもベランダ屋根は多少雨音が大きいので、ベランダのある部屋は寝室にしないことをおススメします。
ベランダ屋根の真上にある雨樋の外れや詰まり
普通の雨天時でも大きな雨音がすることがあります。その原因はベランダ屋根の真上にある自宅屋根の雨樋の外れや詰まりが原因です。雨樋から雨水が漏れる際に大きな水滴になってベランダ屋根に落ちます。雨降りが終わっても雨樋に溜まった雨水が少しずつ滴り落ち、それがポンッポンッと大きな雨音を立てます。
普通の雨降りでも雨音が気になるようなら、一度2Fの雨樋を点検して修理すれば、大きな雨音はしなくなるでしょう。
ベランダ屋根の建て付けの悪さ(風の影響)
ベランダ屋根の建て付けが悪いと、ちょっとした風でもガタガタと揺れて音を立てます。しかし、ほとんどの場合、屋根材(屋根パネル)を押さえている金具が緩んでいるだけです。業者に頼んで金具を付け替えてもらえば、気になるような大きな音はしなくなります。
4. まとめ
この記事ではベランダに屋根を付ける時、必ず考慮すべき5つのポイントについてお話しさせていただきました。参考になったでしょうか?
あなたが、もし自宅にベランダ屋根を付けたいと思った時、この記事が何かのお役に立てば、これほど嬉しいことはありません。
あわせて読みたい