コロニアル屋根の塗装のキモとは・・・
コロニアルにコケが生えて見栄えが悪くなり、そろそろ屋根を塗装する時期かと迷われていませんか?または、業者に屋根塗装をススメられて、その費用のことで悩まれているのではないでしょうか。
実は、築年数によっては、塗装をせずにそのまま放っておいた方が良い場合があるんです!
この記事では、コロニアル屋根を塗装する時期の判別方法、塗装工程、料金相場(目安)の3つについてご説明します。
また、無料で屋根を塗装する秘密の方法や一瞬で分かる優良業者の見分け方についてもお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
目次
目次
4. コロニアルの屋根塗装を完全無料(負担金0円)にする方法
1. 塗装時期の判別方法
まずは、塗装時期の判別方法からお話ししましょう。
コロニアル屋根の塗装時期は、一般的には10年間といわれていますが、あまりその10年間にこだわる必要はありません。塗装業者が分かりやすい宣伝文句として使用しているだけです。
一応、もっともらしい理由をいくつか挙げていますが、それも無理にこじつけた宣伝文句でしかありません。こういう事を言うと、実も蓋もないのですが・・・
なぜならば、コロニアル屋根の塗り替え時期は、経過年数だけで決まるものではないのです。経過年数以外に、下記の2つが大きく塗り替え時期に影響しています。
① 気象環境: 直射日光、風通り、湿気など |
② 屋根の勾配(傾斜): 低勾配は、雨水が溜まりやすくなります |
1-1. 具体的な判別方法
そこで、具体的にコロニアル屋根をどのような視点でみれば良いのか、塗装必要レベル別に列挙してみました。数字が多いほど塗装や修理が必要になります。
レベル①:塗装に艶はあるか?ないか?
レベル②:新築時よりも色が薄くなっているか?
レベル③:塗装面を触ると、白い粉が付着するか?
レベル④:コロニアルにコケやカビが生えていないか?
レベル⑤:塗装が剥がれて、コロニアルがボロボロになっていないか?
1-2. 塗り替え時期は、日当たりと湿気がポイント!
日当たりのいいコロニアル屋根は乾燥が早いので、傷みは少ないです。反対に日当たりの悪いコロニアル屋根は、長時間水分や湿気を滞留させますので、その分塗装の劣化も早く進行します。
しかし、日当たりが良すぎるのもコロニアル屋根を痛める原因になります。その理由は、紫外線です。紫外線もコロニアル屋根に強力なダメージを与えます。
紫外線をあまり浴びないと不健康になるといわれていますが、海水浴などで紫外線を浴びすぎると肌に悪影響が出ますよね。コロニアル屋根も肌と同じです。日当たりと水分のバランスが重要です。
また、塗り替えが2回目以降だと、前回の塗装施工も大きく影響してきます。よって、経過年数だけで塗り替え時期を判断することはできません。
1-3. ベストな塗装時期
では、コロニアルがどのような状態ならば、塗装をすべきなのでしょうか。一番コストパフォーマンスが良い塗装時期とは、いつなのでしょうか。
最もおススメの塗り替え時期はレベル③~レベル④の間です。レベル③のチョーキング現象が出てくると塗り替え準備を始める時期だとお考えください。
レベル③までは塗料だけの劣化現象ですが、レベル④のコケやカビが繁殖してしまうと、コロニアル自体に多くの水分が含まれていることを意味しますので、コロニアル自体が劣化している証拠です。
劣化したコロニアルに塗装しても、あまり良くないことはお分かりだと思います。劣化したコロニアルに塗装すれば、一時的には見栄えはよくなりますが、もう水分がコロニアルに含まれていますので、短期間で塗装は劣化し剥げてきます。非常に効率の悪い屋根塗装になります。
このようにコロニアル屋根の塗装時期は、チョーキング現象の有無で判断できます。
1-4. 塗装をしないほうがいい場合もある
しかし、すでにレベル④後半やレベル⑤のようにギッシリとコケが生えていたり、塗装自体があちこちで剥がれている場合は、屋根の塗装はおススメしません。
意外に思われるかもしれませんが、ここまで来たら、雨漏りなどの実害が発生するまでは、何も手入れされない方が無難でしょう。雨漏りが始まった場合にのみ、屋根の葺き替えをおススメします。
コロニアルが完全に劣化している以上、塗装をしても一時的な見栄えは良くなりますが、すぐに塗装は剥がれてしまいます。また雨漏り防止や屋根材保護に関しては、塗装は効果がありませんので、無駄な出費になってしまいます。
2. 基本的なコロニアル屋根塗装の工程
コロニアル屋根が白っぽい色から緑色、または茶色に変わり始めたら、塗り替えのサインだとお考え下さい。それでは、私たちが実際に行う屋根塗装の工程をご紹介します。
2-1. 足場を組みます
住宅周囲全体、もしくは一部に安全対策のため、足場を組みます。
2-2. 高圧洗浄機でコロニアルのコケやカビを除去
高圧洗浄機でコロニアルのコケやカビを取り除きます。コロニアルが重なっている箇所や棟板金、屋根の隅付近は、特に念入りに洗浄します。全体洗浄を最低でも2回はします。ここで手を抜くとすぐに塗装が剥がれてしまいますので、何度も確認します。結構しぶきが飛びますので、足場に養生シートを張ります。乾燥時間は24時間以上です。
2-3. 棟板金は新しいものと交換
棟板金部分は、サンダーや紙ヤスリで錆び落としをする方法もありますが、手間が非常に掛かる割には、錆が再発しやすいので、私たちは新しい棟板金に交換しています。また、長い目で見ると費用も交換のほうが安くあがるケースが多いです。
2-4. 塗装しない箇所をマスキング
塗装をしない箇所(破風板や鼻隠、金具部分など)を保護するためにテープや新聞紙などを利用して、塗料が付かないようにします。このことをマスキングといいます。場合よっては、お隣さんの住宅や車にも大きなビニールカバーを被せるなどのマスキングも行います。
2-5. シーラー(下塗り)をコロニアルに塗ります
シーラーとは、コロニアルと塗料の馴染みを良くするための塗料型の接着剤です。コロニアルの傷みが激しい場合は、このシーラー塗りを2回行います。
2-6. タスペーサーの取り付け
タスペーサーとは、屋根塗装時にスレートとスレートの間に差し込む部材です。タスペーサーの役目は、コロニアルとコロニアルの空間を塗料が塞いでしまわないよう、隙間を確保することです。この隙間には、コロニアル下の湿気を外部に逃がす役目や毛細管現象で雨水が上ってしまうことを防ぐ働きがあります。
2-7. 隅部分などを小型ローラーで塗ります(部分中塗り)
下塗りから最低3時間は経過させてから中塗りをします。コロニアルとコロニアルの重なり部分や金属部分は、大型ローラーではどうしても塗り残しができるので、先に小型ローラーで隅や凹凸部分を塗装します。
塗料を小型ローラーにつける際、しっかりと塗料容器の中で塗料をかき混ぜてから塗ります。塗料成分が容器の底に沈殿すると色ムラになるからです。
2-8. ローラー塗りで塗装します(全体中塗り)
平面部で広いところは、大型ローラーで一気に塗ります。もちろん、ローラー塗装の場合も、塗料はしっかりとかき混ぜます。塗装順は、塗料を塗りたては滑りやすく非常に危険なので、屋根頂上から下がりながら塗っていく必要があります。
2-9. 再度、小型ローラー塗りとローラー塗り(上塗り)
上塗りは中塗りから二時間以上、経過してから行います。最後の仕上げになりますから、塗り残しがないか、よく確認します。これで全行程が完了です。
3. コロニアル屋根塗装の料金相場(目安)
「コロニアルの劣化状況」「塗料の種類」「足場の有無」「塗装面積」「勾配」などが要因で塗装料金は、どうしても大きな差が生じてしまいます。
しかし、それでも「料金相場」というものは業界内には存在します。なかなか他社では紹介していないと思いますが、勇気を出してお話しします。
コロニアル屋根塗装の料金相場(目安) | 35万円~120万円(足場代含む) |
※上記金額は、あくまでも一般的な規模の戸建住宅である10坪~30坪あたりの業界相場です。 ※近隣状況や破損状態、屋根勾配、塗装方法等により相場の範囲外になりこともあります。 |
この金額範囲内であれば、手抜き業者である可能性は少ないでしょう。それでも結構な金額ですが・・・
実は場合によっては、自己負担金0円の完全無料で、あなたのコロニアル屋根を塗装できる可能性があるのです。そのキーワードは「火災保険」です。詳しくは、これからご説明しますので、下記をご覧ください。
4. コロニアルの屋根塗装を完全無料にする方法
コロニアル屋根に塗装が必要になった原因や状況によっては、その塗装費用が無料になるケースがあります。キーワードは「火災保険」です。
火災保険に加入済みの方は、じっくりお読みください。未加入の方は、予備知識としてお読みいただき、納得したら火災保険の加入を検討されることをおススメします。
では、コロニアル屋根塗装を負担金0円にする方法について、ご説明します。
4-1. 火災保険について
火災保険とは当初、住宅などの建物が火事で燃えてしまった場合に備えて、補償するための保険でした。当時の名残りで「火災保険」という名称が広まり知られています。
しかし、現在では火災の他にも、「風災」や「雪災・ヒョウ災」そして「落雷」にも対応しているメースがほとんどです。
出典:http://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/habitation/sumai/sche/wind/
※平成26年7月1日に更新され 表示が異なっています。
最近では「水害」「水濡れ」「盗難」なども対象に含まれた、より充実した補償が受けられる、いわゆる“住宅総合保険”も登場しています。コチラの保険も当然、「風災・雪災・ヒョウ災」を補償しますので、火災保険と同じ内容だとお考えください。
4-2. 風災補償について
ここで注目して欲しい点は、火災保険の中でも「風災補償」に対してです。
「風災」補償とは、突風・強風・台風・旋風・暴風・暴風雨等の強い風による災害により、建物や家財が被害に遭った場合に、その損害金額を補償するという保険サービスです。
風災時のイメージってどんな風を想像されますか?まずは、台風や竜巻をイメージされると思いますが、それだけではありません。実は、春一番や突風のような風でも、保険会社は風災補償をしているのです。
風災には、以下に示すものがあります。
■ 主な風災には、以下のようなものがあります
4-3. 風災の痕跡があれば、保険は通る!
塗装をお考えのコロニアル屋根は、同時に上記のような不具合はありませんか?
一般の方ではその確認は難しいと思いますが、「専門業者」が屋根に登ると、塗装が劣化しているコロニアル屋根のほとんどには、上記のような風災の痕跡が確認できます。
風災の痕跡があれば、火災保険を申請することで、その損害金額を保険会社にカバーしてもらえる可能性が大です。そして、その保険金でコロニアル屋根を塗装するのです。
さらに詳しく火災保険でコロニアル屋根を塗装する仕組みを知りたいという方は「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」で、その詳細を説明していますので、よろしければご覧ください。
5. 一瞬で分かる、優良業者の見分け方
業者に見積り依頼する際に、いろいろな不安がよぎると思います。たとえば、ボッタクリ業者に騙されるかもしれない、手抜き業者にとんでもない工事をされるかもしれないと不安を感じ始めると、行動が遅れてしまいます。
早く手立てを打っておけば安くで修理できたのに、見積り依頼を後伸ばしにして、結果的に高くついてしまったという話はよく耳にします。
実は、そのような残念な結果はごく簡単な方法で回避できるのです。それも特別な技術や費用など一切必要ありません。
その優良業者の見分け方とは、見積りを依頼する予定の業者に「ある問合せ」を電話で行なうだけです。
「風で屋根が壊れたのですが、安く修理していただけますか?」
と電話で問合せするだけです。私たちは、この問合せを「魔法の問合せ」と呼んでいます。
※たとえ、風で壊れていなくてもあえてこの質問をその業者にぶつけてみてください。もちろん、火災保険に加入されていなくても優良業者を見つけ出す方法としては有効です。
たったこれだけの問合せで、面白いようにその業者の優劣が分かります。その業者の対応が「まずは屋根を見せてください」というような趣旨であれば、残念ですがその業者は優良業者とは言えません。優良業者であれば、はじめに火災保険の加入の有無を必ず確認するはずだからです。
その理由はもうお分かりですね。そうです!火災保険の風災補償を利用すれば、あなたの負担金が0円になる可能性があるからです。
あなたにとって、このような大きなメリットがあるにもかかわらず、火災保険には一切触れず、見積りを勧めてくる業者は、身勝手でお客様のことをあまり考えていない傾向にあります。
そんな業者に塗装工事をさせたら、自己都合を優先させた塗装工事になることは火を見るより明らかです。優良業者は、この「魔法の問合せ」で見つけ出しましょう。
6. まとめ
この記事では、塗装時期の判別方法、塗装工程、コロニアル屋根塗装の料金相場(目安)についてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
火災保険を使って、実質無料の負担金0円でコロニアルの塗装が完了すれば、これ以上はありません。火災保険を使って屋根の修理や塗装を行う「専門業者」にご相談するのが得策だと思います。この情報が、少しでもあなたの助けになれば幸いです。
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