アルミ屋根とは、一体どんな構造なのか?
屋根の葺き替えをご予定中に「アルミ屋根」という存在を知り、興味をお持ちのあなた!
アルミ屋根は、現時点で考えられる最高の屋根材だと言って良いでしょう。
この記事では、アルミ屋根の特徴とそのメリット、デメリットについて詳しくお話ししていきます。
アルミ屋根工事の工程なども写真で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 代表的なアルミ屋根の3つの形状
まずは、一般住宅向けのアルミ屋根のうち、ほとんどを占めている代表的な3つの形状についてお話しします。
1-1. スレート形
2015年時点で、一般住宅の屋根材で最も多いのはスレートです。その慣れ親しんだ形状はアルミ屋根でも採用されています。外観はスレート屋根とそっくりですので、フラットな印象の屋根になります。
1-2. 折板形
昔でいうトタン屋根のような形状を折板形といいます。金属屋根特有の平らな表面で、形がシャープな屋根材がお好みの方には、依然として人気がある屋根材の形状です。雨水の流れがスムーズなので、緩やかな勾配の屋根に向いています。
1-3. 瓦形
やはり屋根材は瓦がいいという人は数多くいらっしゃいます。特にご年配の方には、瓦でないと納得されない方もいらっしゃるようで、根強い人気を誇っています。和風住宅を建てる際に、瓦形のアルミ屋根が好まれる傾向にあります。
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2. アルミ屋根のメリット
この項目では、アルミ屋根の機能面での主なメリットを5つお話しします。
2-1. 耐久性が高い
アルミ素材は、錆びることがありませんのでその耐久年数は50年~100年です。製造会社によっては50年の保証がついていることもあります。
2-2. メンテナンスが不要
アルミ素材は、腐食することがないので、錆(サビ)で外観などの見映えが悪くなることもなく、再塗装などのメンテナンスは不要です。また同様の理由で、雨漏りの発生率も低いです。
2-3. 耐震性が高い
1平米当たりの平均的な屋根材の重さは、瓦が140kg、スレートは118kgです。一方、アルミ屋根は6kgしかなく、20分の1程度の重さなので、地震の際は住宅上部(屋根)が軽くなり、よって耐震性も大変高くなります。
2-4. リサイクルできる
ジュースのアルミ缶と同様に、アルミ素材はリサイクル環境が整っています。そのため、屋根の葺き替えや住まいの建て替え時にも、アルミ屋根をリサイクルできるので、環境にも優しい屋根材といえます。
2-5. 耐風性が高い
瓦やスレートなどの屋根材は、通常クギ1本程度でしか固定されていませんが、アルミ屋根は、一定の間隔ごとにビスでしっかりと固定されていますので、台風などの強風でも剥がれにくい構造になっています。
3. アルミ屋根のデメリット
ここでは、反対にアルミ屋根の機能面での主なデメリットを2つお話しします。
3-1. 断熱性が低い
アルミ屋根は金属ですので、どうしても太陽の熱は、伝導によって野地板や屋根裏まで熱が伝わってしまいます。その結果、特に夏場では2F部屋まで太陽熱が伝わり、室内の温度が上昇しやすくなります。
3-2. 施工できる業者が限られてしまう
一般住宅における金属屋根の施工は、その絶対数が少ないので、アルミ屋根をしっかりと施工できる業者は少ないといえます。アルミ屋根施工の技術をしっかりと持っていない業者が施工すると、上記で挙げた5つのメリットも機能しなくなります。
一般的に、施工業者数が限られる場合、その施工の作業費は高価になりがちです。
4. 価格の相場(目安)
アルミ屋根に安さを求めてはいけません。それは無理があると思います。なぜなら、アルミニウム自体が高価であり、しかも施工の作業費もお話しした通り、高額だからです。アルミ屋根は、いわゆる“贅沢品”と捉えたほうが良いでしょう。
アルミ屋根の施工価格の相場(目安) (材料価格+作業費の総額、消費税は別途) |
18,000円~25,000円/ ㎡ |
もし、価格的にどうしても難しいけれど、金属屋根にこだわりたいのであれば、比較的安価なガルバリウム屋根をおススメします。ガルバリウムも高品質な金属なので、アルミと同じようなメリットを受けることができる屋根材です。
詳しくは「ガルバリウム鋼板屋根は何が凄いのか?その特徴を検証!」でお伝えしています。
5. おススメのアルミ屋根の施工会社
ここでは、私がウェブページを閲覧して、この業者ならアルミ屋根の施工技術をしっかりと持っているのではないかと思われる施工会社を3社ほどご紹介します。だたし、私たちとはお付き合いのない業者ですので、施工依頼される場合は自己責任でお願いいたします。
会社名 | 電話番号 | 所在地 |
昭和アルミインターナショナル 株式会社 |
0120-870-857 | 埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸 1-13-13 |
なごみのくに 株式会社 | 0120-071-886 | 愛媛県松山市来住町1337番地1 (全国に支店あり) |
株式会社 タイセイ | 0120-781-234 | 東京都新宿区西新宿8丁目4番2号 野村不動産西新宿ビル9階 |
6. アルミ屋根の施工手順をご紹介します
ここでは、実際にアルミ屋根を施工する手順を、写真を使ってご紹介します。今回は、一番需要の多い、スレート型のアルミ屋根をモデルにします。
7. 屋根修理は火災保険を使って無料でできる!
自宅のアルミ屋根はもちろんですが、カーポートやベランダ、テラスなどのアルミ屋根も火災保険で修理できる可能性大です。保険で修理できるその条件は、風や雪が原因で壊れていることです。
火災保険で修理できる理由は、ほとんどの火災保険には、「風災・雪災」補償が付いているからです。風や雪で屋根が壊れた場合、この「風災・雪災」補償があなたの修理費用をカバーしてくれます。
あなたが加入している火災保険にも「風災・雪災」補償が付いているはずですので、一度保険証券を確認されてはいかがでしょうか。
具体的にどうすれば、「風災・雪災」補償で屋根を無料で修理することができるかは「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」で詳しく説明しています。火災保険加入者の人には必見の情報ですので、ぜひ一度ご覧ください。
8. まとめ
今回の記事では、アルミ屋根の特徴とそのメリット・デメリット、アルミ屋根工事の概要についてお話ししました。今まで分かりにくかったアルミ屋根の特徴について、理解していただけたでしょうか?
アルミ屋根は高価ではありますが、現時点で考えられる最高の屋根材です。デメリットはほとんどありません。さっき、私がアラ探しをして記事にしましたが・・・
強烈な紫外線や雨・雪を受け止める、負担の大きい“屋根”に最もお金を掛けたいと思われる方には、最高の選択肢です。私も自宅の屋根にアルミ屋根を葺くこと夢見て、頑張っていきます。
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