「雨漏りの修理をしたのに、雨漏りが止まらない」
「何度修理してもダメ!」とあきらめてませんか?
雨漏りが止まらないというのは、住んでいる人にとって大きな「悩み」です。
しかし その原因さえ分かってしまえば、簡単に解決できます!また、雨漏りの原因を見つけ出し、正しい対処を行うことで、雨漏りの修理費用も大きく変わってきます。
この記事では、雨漏りの主な原因7つと その対処方法についてお話しします。最後の方で
“無料で雨漏りを修理する秘密の方法”についてもお話ししますので、ぜひ参考にして下さい。
目次
目次
1. 雨漏りの直接原因
雨漏りの直接的な原因の多くは、以下に示す7つの原因のいずれかに当てはまります。まずは、どのような原因があるかを知っておくだけでも、対処がスムーズになります。
2. 雨漏りの間接原因
間接原因とは、上記のような不具合が起きた、その理由を指します。これらの間接原因によっては、無料(0円)で雨漏りの修理を行う方法を使えますので、必ず雨漏りの間接原因について、専門業者に調査依頼しましょう
2-1. 突風や強風、暴風雨
屋根が上記写真のような状態でしたら、雨漏りの間接原因は突風や強風である可能性が高いと言えます。雨漏りの原因が突風や強風ならば、無料(0円)で雨漏を修理できる方法を使うことができます。
その方法に興味のある方は「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」の記事をお読みください。
2-2. 経年劣化
屋根材の多くの部分が錆びたり、塗装が剥がれてしまうと、屋根全体が屋根として機能しなくなります。上記写真のような屋根が原因で雨漏りしている場合は、経年劣化が間接原因だと考えられます。通常、屋根の耐久年数はメンテナンスなしで30年前後です。
2-3. 地震
コーキングの剥がれ
地震の後に雨漏りが始まったら、その間接的な原因は、まず間違いなく「地震」だと考えてよいでしょう。地震保険に加入済みでしたら、その雨漏り修理費用は保険でカバーすることができます。
また、地震保険に加入されているという事は、必ず火災保険にも加入されているはずですので、同時に火災保険にも保険申請されることをおススメします。なぜならば、10年以上も屋根をメンテナンスしていないのであれば、突風や強風の影響で何らかの不具合が発生しているケースがほとんどだからです。
ちなみに、地震保険と火災保険を分けて申請するよりも、同時に申請した方がスムーズにその修理費用を保険でカバーすることができます。火災保険に加入されている方は「必見!火災保険を使って屋根修理を無料で行う方法」の記事を参考にして下さい。
2-4. 施工不良
「新築当時から雨漏りがする」「谷樋の下にある天井から雨漏りが発生する」などの症状が見られる場合は、施工不良が雨漏りの原因だと思われます。
新築の場合、住宅を購入された業者に電話連絡しましょう。新築保証により、無料で雨漏りを止めてもらえます。
その理由は、「住宅瑕疵担保責任制度」があるからです。簡単にいいますと、この制度は築10年未満の住宅で雨漏りが発生したら、その住宅を施工・販売した業者が無償で修理するというものです。この制度を詳しくご覧になりたい方は下記URLをクリックしてご確認ください。
3. 原因別の雨漏り対処方法
ここでは雨漏りを直すための代表的な5つの方法についてお話しします。それぞれ、原因別に詳しい対処法を説明していきますので、参考にして下さい。
雨漏りの原因箇所を完全に究明するのはとても困難な作業です。業者に頼む方が良いでしょう。これからお話しする内容は、飽くまでも業者側が行う工程なので、参考程度に聞いてください。
信頼のできる業者の探し方については、次の項目で詳しくご説明します。
3-1. 棟板金の浮きが原因の場合
棟板金とは、スレート屋根の頂上部を覆っている金属板のことです。この棟板金こそ、雨漏り被害が最も多い箇所です。突風や台風により傷みやすい箇所だからです。
■ 棟板金が雨漏り原因の場合は、下記のような修理を行なう必要があります。
まずは、棟板金とその下地材であるヌキ板を撤去します。棟板金の下には、「ヌキ板」という棟板金を打ち付けるための下地となる木材を取り付けます。そこに、新しい棟板金を固定します。
古いクギは、ほとんどが鉄製なので、サビでしまうとボロボロになってしまいます。新しいヌキ板を打ち付ける際には、必ずステンレス製のビスやスクリュー釘を使用して下さい。
最後に、棟板金と棟板金の継ぎ目やネジを打ちつけた箇所に、コーキング剤を充填して完了です。
3-2. 漆喰(しっくい)の崩れが原因の場合
漆喰(しっくい)とは、日本瓦などの接着や目地の充填などに使われる、水酸化カルシウムが主成分のセメントのような“つなぎ材”です。この漆喰が使われている箇所も主に屋根の棟部(屋根頂上部)なので、風の影響を受けやすく、それが原因で崩れたりヒビが入ったりします。
特に漆喰部の雨仕舞い(雨水が極力、漆喰に当たらないような作り)が悪いと 雨天時にいつも雨水が当たってしまい、漆喰が削れられ、崩れて雨水の浸入口になり、雨漏りの原因となります。
■ 漆喰が原因の場合は下記のような修理を行なう必要があります。
まずは、ひび割れている漆喰と葺き土を取り除きます。この葺き土は再利用するので、すべて取り除く必要はありません。漆喰の土台となる葺き土を整えて、雨水の経路を考慮して整えます。
特に、ノシ瓦(棟部に使われる平瓦)や桟瓦と漆喰の取り合い部分は、雨水の流れを見極めて、しっかりと雨仕舞いする必要があります。
具体的には2段目ノシ瓦の雨水落下面よりも棟部の内側になる位置で塗り込みます。
なぜならば、漆喰面が2段目ノシ瓦の雨水落下面より棟部の外側にあると、漆喰とノシ瓦の接地面に雨水が入り込み、毛細管現象(細い管や狭い隙間を液体が登っていく現象)で棟内部に雨水が染み込むことがあるからです。
次に鬼瓦部に漆喰を塗り込みます。鬼瓦は棟瓦の側部にフタをする役割もありますし、最も雨風や直射日光があたる箇所ですので、漆喰はしっかりと多めに塗り込むのがコツです。
3-3. 瓦のズレやスレートの割れが原因の場合
瓦のズレやスレート割れは、ほとんどは突風や台風、地震などの気象状態が原因です。寒冷地では、瓦やスレート内に含まれた水分が凍り、水分の体積が膨張することで割れることもあります。
スレート割れの場合は、ほとんどがコーキング(防水などのため隙間を埋めるペースト状のノリ)による雨漏り修理になります。
■ スレート割れが原因の場合は下記のような修理を行なう必要があります。
まずは、割れてしまったスレートを取り除きます。取り除いたスレートと元の位置にあったところを刷毛で掃除します。コーキング剤を接着剤のように割れたスレートに塗り込み、本来の位置に戻します。後は、マスキングをして塗装すれば完了です。
コーキングを行う際に、1つだけ注意点があります。それは、あまりにも広範囲にコーキング剤の充填をすると、雨水の経路が変わってしまい、新たな雨漏りを発生させてしまう恐れがあるという事です。コーキング剤の充填は必要最低限の範囲に留めてください。
3-4. コーキング剤の剥がれが原因の場合
コーキング剤の剥がれは、主に経年劣化によるものですが、その他の原因として風によるものもあります。
■ コーキング剤の剥がれが原因の場合は、下記の修理を行なう必要があります。
まずは、雨水の浸入口周辺を中心に、古いコーキングとホコリや砂、水分を丁寧に取り除きます。それからプライマー(シーラーとも言う)というコーキング用の接着剤を塗ります。
次にコーキングの充填を行います。コーキング充填の手順は、上から下へと切れ目なく充填していく事です。また、コーキングガンを使用すれば、比較的簡単に切れ目なく充填できます。
後は、コーキングが乾燥すれば完了です。雨漏りの再発を気にして、あまりにも広範囲にコーキング充填を行うと、雨水の経路が変わり、異なった箇所から雨漏りするケースがありますので、適度な範囲で抑えることをオススメいたします。
3-5. 経年劣化が原因の場合
経年劣化と思われる現象には 主に次のようなものがあります。
これらの現象が見られたら、屋根の葺き替えか瓦の積み替えをオススメいたします。トタンもここまでサビ付いてしまうと、至るところで雨漏りを発生させる原因となります。また、スレートは塗装で防水力を保っていますので、コケが生えたり色が落ちると、スレート自体が雨水を吸収してしまい、雨漏りの原因となります。
今回は、日本瓦 → スレートへの葺き替え工事の概要についてお話しします。
■ 経年劣化が原因の場合は、以下のような修理を行なう必要があります。
まずは、古い日本瓦を取り外し、地上に降ろします。1枚1枚手作業で瓦を剥がしていきます。棟部の鬼瓦やのし瓦も降ろします。
次に、日本瓦を引っかけていた桟木(日本瓦を留めるための木材)を取り外します。そして防水のために敷いてあったルーフィングも撤去します。下地である野地板を確認して、穴をコーキングで埋めたり、クギの打ち込みをしたりと下地処理をします。
新しいスレートを敷いていきます。もちろん敷き方は、雨水の流れを考慮して、軒先から棟へと順に敷いていきます。
スレートにはクギ打ち用の穴が開いていますので、1枚1枚スレートをクギ打ちしていきます。敷いたスレートの上にスレートを敷く時は、そのクギ穴が隠れるように重ねて敷いていきます。
最後に屋根棟部、軒先部、下屋部に水切り金具や棟包板金などを取り付けて完了です。
屋根まわりは業者に依頼!
スレート割れやコーキング剥がれの充填修理以外は、業者に依頼することをオススメします。修理作業自体にかなりの経験が必要とされますし、屋根の上は高所作業です。足元も斜めで不安定なため、経験がないと普通の作業すらままなりません。また、入手しにくい材料や工具なども多数あり、中には結構お値段が張るものもあるので、結局高く付いてしまいます。
4. 信頼できる業者の探し方
信頼できる業者とは、具体的にどのような業者を指すのでしょうか。人によって、解釈は様々だと思いますが、ここでは「雨漏りを止める技術と経験」を持った「適正料金」で修理してくれる業者の探し方をご紹介いたします。
4-1. その技術と経験を確かめるには電話問合せが必須
雨漏りの原因には、穴が開いていたり、瓦の割れやズレだったり、部材の劣化だったりと目に見えるものから、全く目視では判断できない極小の穴や防水施工のミス、無理な住宅のデザインだったりと、無数にあります。
よって、雨漏り修理には完全なマニュアルが存在しません。職人の経験と判断力がものを言う世界です
依頼した業者が信頼できるかの判断は、質問をいくつかぶつける方法が一番分かりやすいです。まずは、電話でいろいろと雨漏りに対する内容の問合せをしてみましょう。
オススメする具体的な問合せ内容は、下記の3つです。
1. 築年数が10年未満だけど、雨漏り修理費用はどれぐらいですか?
2. 雨漏り修理工事って、1日でできるのですか?
3. 台風後に雨漏りがはじまったのですが、何かいい解決方法を知りませんか?
電話対応が、「とりあえず見積もりを取らせて下さい」のような訪問調査を申し出る業者は要注意です。通常であれば、知識・経験のある担当者に代わり、どのような工程でどのような保険を使って修理作業を行うか等、詳しい内容について説明してもらえるはずだからです。
すぐに訪問調査をしたがる業者は、雨漏りを止める技術や経験もなく、いきなり高額な葺き替え工事やカバー工法を薦めて、契約を迫ってきます。
また、電話問合せの際 あなたに基本的な雨漏り修理の知識がないと、業者がデタラメを言っても認識できず、その自信満々な雰囲気に飲まれ、契約をしてしまうことがあります。
特に悪徳業者は、口先だけは達者ですので、必ず雨漏りに関する基本的な知識をこの記事などで頭に入れた後に、電話で問合せをしてください。
◆ 上記3つの問合せの模範対応例
1. 築年数が10年未満だけど、雨漏り修理費用はどれくらいですか?
新築購入で築10年未満だと、住宅瑕疵担保期間内ですので住宅を購入された工務店や販売店に連絡してみてください。ほとんど費用が掛からず雨漏り修理できますよ。
2. 雨漏り修理って、1日でできるのですか?
屋根の状態にもよりますが、工事期間は半日~5日程度です。その違いは修理工事方法の差によって出ます。破損による一部雨漏りなら、コーキング充填で半日程度で終わりますが、経年劣化による全体的な雨漏りなら、スレートの葺き替え工事が必要となり、4人作業で3日程度、また日本瓦への葺き替え工事なら4人作業でも5日程度掛かります。
3. 台風後に、雨漏りがはじまったのですが、何かいい解決方法を知りませんか?
火災保険にご加入済みでしょうか?加入済みでしたら保険請求ができます。専門業者に連絡し、屋根の調査をして保険請求をしてみてください。
負担金0円の無料で雨漏り修理ができる可能性大です!
火災保険の加入者なら、無料(負担金0円)で雨漏りの修理ができる可能性大です!火災保険を使って雨漏り修理ができる方法の詳細を知りたい方は「【必見】雨漏りの修理費用を1円でも安く抑える5つのポイント」の記事をお読みください。
訪問調査時には、再度簡単な質問をぶつけてみて、納得した後に屋根に登ってもらいます。なぜならば、必ずしも電話問合せ時の担当者が訪問調査をするわけではありませんので。
屋根の調査後は、デジカメで実際の自宅屋根の状況を撮影してもらい、具体的な修理方法の概要説明を要求して下さい。この段階でも、あなたに雨漏りの基礎知識があれば、その業者が雨漏りを止める技術と経験を持っているかの判断ができます。
もし、新築購入10年未満の場合は、住宅瑕疵担保期間内ですので住宅を購入された工務店や販売店に連絡してみてください。費用が掛からず、雨漏り修理できます。住宅瑕疵担保制度が適用された事故の約8割が雨漏りだと言われています。
住宅瑕疵担保について詳しく知りたい方は下記をクリックしてご覧ください。
4-2. 適正料金の基準は、技術と経験で決まります。
経年劣化で屋根の下地全体が腐食して、一部雨漏りしている場合、コーキング補修で1万円と、葺き替え工事で80万円はどちらが適正料金だと思いますか?
そうです!葺き替え工事で80万円が適正料金になります。なぜなら、屋根の下地全体が腐食しているので、コーキングの補修でどうにかなるような問題ではないからです。
しかし、その業者に雨漏り修理の技術と経験がない場合、本質的な雨漏り原因が分からず、全く見当違いな工事の提案をして来る場合があります。その一例が、上記のコーキング補修です。
例え1万円の安い価格でも、雨漏りが止まらなければ、それは適正料金とは言えません。
適正料金であるかの判断基準は、その工事内容に対してであり、決して安いか高いかではないと言うことです。
また、今後、起こりうる雨漏りの予想や対処法について、適切に助言できる業者こそが信頼できる業者とも言えます。現在、起こっている雨漏りだけでなく、将来を見越して適切なアドバイスと修理方法を提供してくれるかで、信頼できる業者か判断できます。
5. 99%雨漏りを止める方法
99%とは文字通り「ほぼ完全」にという意味ですが、さすがに未来永劫というわけにはいきません。よって、期間限定で話を進めていきます。地震や竜巻、台風などが原因の雨漏りについても例外といたします。
5-1. 方法①: 屋根の葺き替え工事
葺き替え工事とは、古い屋根材を全て取り壊し、全く新しく屋根材を施工する工事のことです。場合によっては屋根材の下地である野地板(瓦やスレートの下地になる木製板)も新しいものに交換します。
雨漏りの可能性がある全ての箇所を新品に取り替えます。雨水の流れを考慮して、しっかりとした施工を行なえば99%雨漏りすることはありません。詳しい工事内容を知りたい方は「屋根を葺き替えする前に、必ず知って欲しい5つの助言」記事をご覧ください。
5-2. 方法②: 屋根カバー工法
カバー工法(重ね葺きともいいます)とは、既存の屋根材をそのままにして、その上から新しい屋根材を被せる工事のことです。この方法は、雨漏りしている屋根全体を新しい屋根材で覆うため、決められた手順で施工すれば99%雨漏りすることがありません。
しかし、この方法には大きなデメリットがあります。それは屋根が二重になるため重くなったり、下側にある屋根が不具合を起こした場合、修理が余計大変になることです。長い目で見た場合、このカバー工法を私たちはあまりオススメしてはいません。詳しい内容を知りたい方は「屋根カバー工法の基本的な知識とおススメできない3つの理由」の記事をご覧ください。
6. まとめ
雨漏りの原因は何なのか、どんな修理工事を行なうのか、それにどんな業者に依頼すれば雨漏りが止まるのかについて、分かっていただけたのではないかと思います。
この記事を参考にして、ご自宅の雨漏りを止めてもられえれば、私たちとしてもこれ以上嬉しい事はありません。できるだけ、火災保険を使って無料で直されることをオススメいたします。
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