屋根の寿命と、それを延ばす方法とは・・・
自宅の屋根が傷んできたり、中古住宅の購入を検討中で、屋根の種類ごとに、どれぐらいの寿命の差があるのかと思われていませんか?
この記事では、今までに1,000軒以上の屋根を修理してした私が、屋根種類ごとの実際の平均寿命と、
屋根を長持ちさせる秘密の方法についてお話しします。
目次
目次
1. 屋根の平均寿命年数
戸建住宅でよく施工されている6つの屋根について、その実際の平均的な寿命年数をお話しします。
1-1. 日本瓦屋根
いぶし瓦や釉薬瓦などが日本瓦にあたります。瓦自体は陶器ですので、落下物の衝撃などが無い限り、割れることはありません。
寿命年数 | 50年~100年 |
1-2. スレート屋根
カラーベストやコロニアルなどの総称をスレートと呼びます。安価ではありますが、材質が薄いため、風や地震の影響で傷みやすく、持っても25年だと言われます。
寿命年数 | 20年~25年 |
1-3. ガルバリウム鋼板屋根
近年、トタン屋根に代わる代表的な“金属屋根”といえば、ガルバリウム鋼板です。理由は、その耐久性にあります。軽く30年以上は持ちます。ちなみにトタン屋根の寿命は7年~15年です。
寿命年数 | 30年~50年 |
1-4. 洋瓦屋根・セメント瓦屋根
洋瓦の代表的なものとして、“スペイン瓦”が有名です。またセメント瓦は、外観は日本瓦と似ていますが、その製造過程は完全に異なります。
寿命年数 | 30年~40年 |
1-5. 陸屋根・FRP防水
陸屋根とは、マンションでよく見掛ける屋上がある水平な屋根のことです。戸建よりも、アパート等の集合住宅で見ることができます。
寿命年数 | 10年~13年 |
1-6. 銅板屋根
神社などによく使われる青い銅板屋根のことです。最初は金色に輝く銅板も、だんだんと緑青(ろくしょう)色に変化し、味が出てきます。この緑青屋根の色合いが好きで、銅板屋根にされる方が多いようです。しかし、その価格はガルバリウム鋼板の3倍以上です。
寿命年数 | 60年~ |
1-7. 平均寿命と実際の寿命は異なることがある
屋根形状や地域気象によっては、上記表と比べて実際の寿命年数が大きく異なることがあります。その理由は、水分と風です。
水分で寿命が変化する
屋根形状が複雑だと、どうしても雨水が滞留しやすくなります。また、雨の多い地域も同様に、滞留した箇所が腐食するので、寿命が短くなります。
風の影響で傷んで短くなる
高台などの風の強い地域では、屋根に損傷を受けやすくなります。特に、屋根頂上部分の棟板金は、強い風の影響により、ほとんどの住宅で浮いています。屋根の勾配(傾斜)がキツい住宅ほど、屋根の寿命年数が短くなる傾向にあるようです。
2. 一番寿命が長い屋根材とは
最も寿命が長い屋根材、それは昔からある「日本瓦」です。やはり、日本の風土に適合しながら練り上げられた瓦なので当然でしょう。
ただし、次項目でお伝えする、漆喰塗り替えや棟瓦の積み直しなどの定期的な補修修理があることも事実です。これを怠ると、いくら日本瓦自体が傷んでいなくてもその他の箇所から雨漏りすることになります。
3. 屋根の寿命を延ばす方法
ここでは、代表的な屋根材自体の寿命を延ばす方法「屋根の再塗装」と、屋根構造を維持して寿命を延ばす「補修修理」の2つの方法についてご説明します。
3-1. 再塗装
一部の屋根材を除きほとんどの屋根材は、塗装を施すことでその寿命が長く保たれています。しかし、その塗装も経年劣化とともに、その保護機能は失われていきます。そんな時は、再塗装をするのが最も手っ取り早い方法です。そうすることで、屋根材の寿命を延ばすことができます。
詳しい再塗装の工程を知りたい人は「屋根塗装をする時、知っておくと役に立つ3つのシークレット」で詳しくお伝えしています。
3-2. 補修修理
主な屋根の補修修理には、以下の4つがあります。これらを定期的に行うことで屋根の寿命は格段に延びます。
棟板金の交換修理
漆喰塗り替え
棟瓦の積み直し
屋根材のズレや割れ、浮きの直し
詳しい補修修理の工程を知りたい方は「プロが語る!雨漏りの修理方法と料金の相場(目安)」をご覧ください。
4. 完全無料の0円で、屋根の寿命を延ばす方法
突風や強風などで、自宅の屋根が危なくなってきた、寿命が尽き始めていると思われる方に朗報です。実はある方法を行えば、負担金0円で屋根寿命を延ばすことができるのです。
それはズバリ「火災保険の活用」です!具体的には、火災保険の「風災補償」に保険申請することで、その保険金で屋根の補修修理ができます。
この火災保険で屋根寿命を延ばす方法を具体的に知りたい人は「完全保存!屋根リフォーム費用の相場とそれを無料にする方法」でその詳細をお伝えしています。ぜひ参考にしてください。
5. まとめ
この記事では、屋根材ごとの平均的な寿命年数と、それを延ばす方法についてお話ししましたが、いかがだったでしょうか?
気になる方は、屋根の葺き替え前に「補修修理」や「再塗装」を検討してみてはいかがでしょうか?そうすれば負担金0円の完全無料で、飛躍的に屋根の寿命を延ばすことができるかもしれません。
これらを、誰にお願いすれば良いか分からないという方は、「火災保険を使って、屋根の修理を無料で行う「専門業者」とは」をご覧下さい。モヤモヤしていたことが全てスッキリします!
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