棟木(むなぎ)とは一体・・・?
上棟式(棟上げ)の時、ふと棟木が気になっているのではないでしょうか。
太さはどれくらいだろう?継いであるけど大丈夫かな?また、棟木に貼り付けてあるものって一体何だろう?など・・・
この記事では、棟木の基本的な知識と、棟木に貼り付いている“あるもの”についてお話しします。棟木付近が災害で壊れた際に、負担金0円で修理できる秘密の方法についてもお話ししますので、ぜひご覧下さい。
目次
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1. 棟木の基礎知識
ここでは、棟木の基本的な知識と、一般の方から多く聞かれる疑問を2つお話しします。
1-1. 棟木とは
棟木の読み方は「むなぎ」です。三角屋根の一番高いところに取り付けられる骨組み(木材)が棟木になります。取り付けの際には、施主の家内安全と工事安全を祈願する上棟式が行わることがあります。棟木に適した木種は、米松(ベイマツ)や杉などがあります。
1-2. 棟木の太さ
標準的な棟木の太さは、一般住宅では10.5センチ角~12センチ角といわれています。これ以上太いと、住宅上部の重量が増し、地震の際に不安定になります。またこれ以上細いと、構造的に強度や耐久性を保つことができません。無論、規模が大きい屋敷や神社仏閣などは、これよりも太くなりますが・・・。
1-3. 棟木の継ぎ目や割れは大丈夫?
屋根裏に登った時、棟木に継ぎ目があったり、割れを見つけて、この家の造りは大丈夫だろうかと不安になることがあると思いますが、ご安心ください。その理由を説明させていただきます。
■ 棟木に継ぎ目がある理由
通常の木材の長さは、樹木の長さの関係で4メートルぐらいしかありません。もちろん、それ以上、長く育った樹木もありますが、数も少なく高価なため現実的ではありません。
そのため、それ以上長い棟木が必要な場合、棟木同士を繋ぐ工法は、ごく一般的なことです。しかし、ただ繋ぐだけでは、強度を保つことはできません。そこで、継手を加工する工夫を凝らし、継手金具で補強します。これで棟木の強度も保たれます。
■ 棟木に割れがある理由
棟木自体は天然樹木ですので、当初は水分を多く含んでいます。しかし、上棟から一定期間が過ぎると、屋根裏で乾燥し始めます。その際にどうしても割れてしまうことがあります。
これは決して欠陥建材を使用したわけではありませんし、また割れによって強度が低くなることもありませんので、ご安心ください。
2. 棟木に付いている札について
写真のように上棟式の際に、棟木の近くに札を貼り付けて、施主の家内繁栄や工事の安全を願う習慣があります。この札のことを棟木札(むなぎふだ)や幣束(へいそく)といいます。通常、この棟木札は、大工の棟梁が準備して張り付けます。
2-1. 棟木札に記載する内容について
基本的には、以下の3つを記載して一番高い棟木付近に張り付けます。
・上棟の年月日(棟木を設置した日付)
・施主名
・棟梁名、大工名
また地域によっては、棟木札と一緒に、おかめ面や鎌、籠などもお供え物として張り付けることもあるようです。一度、ご近所の年配の方にお供え物について確認してはいかがでしょうか。ちなみに、おかめ面は招福祈願で、鎌と籠は五穀豊穣祈願を意味するものといわれています。
2-2. 棟木札を張り付ける方角について
棟木札の向きは「南側」か「東側」が原則です。つまり、お日様の通り道を向くように、設置するのです。間違っても北東(鬼門)や南西(裏鬼門)の方角に張り付けないようにしましょう。
3. 棟木付近からの雨漏りを実質0円で修理できる方法
棟木は屋根の一番高い箇所にありますので、実は風の影響で破損する可能性が非常に高いのです。あなたが、すでに火災保険に加入中でしたら、実質0円で雨漏り修理を行う方法があります。
それは、火災保険を使ってその保険金で棟木の修理をすることです。ほとんどの火災保険には「風災補償」が付いています。
その風災補償を使えば、保険会社が修理費用を負担補償してくれるので、実質0円で雨漏り修理できるのです。
風災補償の詳しい仕組みや、実質0円で修理するには具体的にどうすればいいのか。その具体的な方法について詳しく知りたい方は「【必見】雨漏りの修理費用を1円でも安く抑える5つのポイント」で詳しくお話ししています。
4. まとめ
この記事では、棟木と棟木札について基本的な知識をお話ししました。いかがだったでしょうか?
より詳しく知りたい方は、工務店の方や大工の棟梁に一度尋ねてください。「餅は餅屋」で、より詳しい専門的な話が聞けるかもしれません。
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