劇的!効果絶大な雨漏り対策とは・・・
雨漏り修理にかなり高額な費用が掛かってしまい、何か良い予防対策はないか検討されていませんか?
雨漏り対策は、早くすればするほど手間が少なく、低価格に抑えることができます。放っておくと、リフォーム業者に依頼せざるを得なくなり、また高額な出費がかさみます。
この記事では、自分でできる雨漏り対策とチェック法についてご紹介します。また業者の料金相場(目安)もお話ししますので、自分でやるか、業者に依頼するのか、その判断材料としていただければ幸いです。
目次
目次
1. 雨漏りのチェック箇所
雨漏り対策をされる前に、下記の6箇所だけは必ずチェックしましょう。ほとんどの雨漏りは、この6箇所から発生しています。
1-1. スレート・瓦
1-2. 棟板金
1-3. 漆喰(しっくい)
1-4. 雨仕舞い部分
雨仕舞いとは、住宅を建設中に浸水防止の工事を行うことです。ここが不十分だと雨漏りが発生しやすくなります。特に「谷樋」と「天窓」の2つは要チェックです。
1-5. コーキング部分
特にベランダ下や棟板金のコーキング部分は要チェックです。
1-6. 経年劣化・老朽化
雨漏り箇所が上記1つだけの場合もあれば、2つ以上が同時に発生することもあります。もっと詳しく知りたい方は「雨漏りを引き起こす7つの原因と、それを解決する方法」をお読みください。
2. 自分でできる雨漏り対策とその具体的な方法
まずは、屋根や外壁を目でチェックしましょう。目で確認すると、ここから雨水が入りそうだなという箇所はある程度予想できると思います。該当箇所を絞り込んでから下記の要領で対策を行なって下さい。
2-1. 屋根の雨漏り対策
■ スレートや瓦にヒビや割れがあった場合
自分でコーキング補修を行う。
※コーキング補修は、あくまでも応急処置です。タイミングを見て業者に雨漏り修理を依頼することをおススメします。
■ 瓦のズレや割れは?
瓦のズレや割れがあった場合、自分で瓦の交換を行う。
瓦は、ほとんどが載せてあるだけなので、手で簡単に取り外せます。ただし瓦が購入できるお店も限られていますし、瓦の種類を見分けるのは一般の方には難しいかもしれません。その場合は、業者に依頼する方がいいでしょう。
■ 棟板金の剥がれや浮きは?
5mm以上の浮きがあった場合、自分でコーキング補修を行う。
剥がれている場合、業者に依頼して修理してもらう。
元に戻すことは一般の方でもできますが、下地材が痛んでいるため、またすぐに剥がれてしまう可能性が大きいです。業者に棟板金交換をしてもらうことをおススメします。
■ 漆喰(しっくい)に崩れやヒビは?
その場合には、業者に依頼する。
漆喰補修には専門技術が不可欠ですので、必ず屋根修理業者に依頼しましょう。
■ 雨仕舞いに不良は?
穴などが開いているばあい、業者に依頼する。
自分でもコーキング補修はできますが、下手に一般の人が手を加えると、それが雨漏り原因になることもありますので、おススメできません。
■ コーキング剤のヒビ割れや剥がれは?
コーキングの剥がれがある場合、古いコーキングを剥がしてコーキングを充填する。ただし、屋根の上は不安定なので自信のない方は業者に依頼するほうが良いでしょう。
■ 経年劣化では?
経年劣化である場合、業者による葺き替え工事が必要となる。
2-2. 外壁の雨漏り対策
■ 外壁のコーキングに割れや剥がれは?
外壁のコーキングに割れや剥がれがある場合は、古いコーキングを剥がして、コーキングを充填しましょう。
■ サッシのコーキングにヒビ割れや剥がれは?
キーキングにひび割れや剥がれがある場合、古いコーキングを剥がしてコーキングを充填しましょう。
■ 庇(ひさし)やベランダなどの雨仕舞いは?
庇やベランダに小さな穴が開いている場合は、自分でコーキングの充填をしましょう。ただし、雨水の経路が想定できず、構造が複雑な場合は、業者に依頼しましょう。下手に一般の方が手を加えると、それが雨漏りの原因になることがあります。
■ 経年劣化の可能性は?
経年劣化の可能性が高い場合、業者に依頼しましょう。このような状態の外壁で雨漏りがあれば、外壁の全面リフォームをおススメします。
3. より具体的な雨漏り対策
ここでは、いわゆる「三角屋根」・「陸屋根(水平な屋根)」・「外壁」の具体的な雨漏り対策と、そのためのおススメ商品をお話しします。
3-1. 三角屋根の場合
もしも、すでに火災保険に加入済みでしたら、実質無料で雨漏り対策ができる可能性があります。無料と言われると不安になられると思いますが、それにはちゃんとした理由があります。
詳しく知りたい方は「【必見】雨漏りの修理費用を1円でも安く抑える5つのポイント」でその理由を詳細に説明していますので、よろしければご覧ください。
3-2. 陸屋根の場合
雨漏りストップ材の使用がおススメです。雨漏りストップ材とは、撒くだけで雨漏りを止める、画期的な新製品です。雨が降る前、屋上にばら撒くとストップ材が雨で溶けて屋根に染み込み、雨漏りの予防をしてくれます。
雨漏りストップ材が雨水などの水分によってミクロサイズの粒子となり、流動化すると、屋上床の亀裂やヒビに入り込み、凝固して、雨水の侵入を防いでくれます。すでにコーキング補修をしている箇所でも、そのまま使用できる画期的な新製品です。
では、その予防対策の手順について、具体的に説明します。使用する際のポイントは、必ず天気予報を見て、雨の日の前日に行うことです。
① 雨漏りストップ材を撒きます
屋上の亀裂やヒビ割れがある箇所を中心に撒きます。目安量は最大1kg/ ㎡です。
② ジョウロで雨漏りストップ材に水を掛けます
水の量は雨漏りストップ材が少しネバネバして、風で転がらなくなる程度です。
③ 雨が降り始める
雨水によって溶け出し、ミクロ化した雨漏りストップ材が亀裂やヒビ割れに入り込みます。
また、余分なストップ材は雨樋を通じて排水されます。
④ 雨漏り対策完了
ミクロ化した雨漏りストップ材が亀裂やヒビ内部で凝固し、雨漏り予防対策は完了です。ただし、すでに雨漏りしている場合は、室内に雨漏りストップ材が漏れて来る可能性がありますので、バケツや養生の準備をしてください。
■ 雨漏りストップ材の価格
5kg入り (5~10㎡) | 10,000円(税込)+ 送料540円 |
10kg入り (10~20㎡) | 18,000円(税込)+ 送料無料 |
1平米あたり | 1,000~2,000円/ ㎡ |
雨漏りストップ材の購入先は、雨漏りストップ.comへ
3-3. 外壁の場合
外壁からの雨漏りの場合、コーキングを充填する方法がおススメです。コーキング剤とは、気密性・防水性を高めるために隙間を埋めるネリ状の補充材です。チェック時に見つけた不具合箇所をコーキングで雨漏りしないよう充填します。
充填前にプライマーを塗布するとその効果はより発揮します。プライマーとは、コーキング剤の接着性を高めるための液体です。
まずは、コーキング剤・プライマー・マスキングテープ・カッター・ヘラ・雑巾・ゴミ袋などを準備してください。それでは、その手順を詳しく説明します。
① 古いコーキング剤を取り除く。
カッターで外壁材を傷つけないように古いコーキング剤を剥がしてください。できる限り丁寧に剥がしていきます。古いコーキングの上から新しいコーキングを充填すればいいのではと思われるかもしれませんが、それだけでは、防水性や耐久性が悪くなります。結果、予防対策としては不十分ですので、必ず、古いコーキング剤は取り除きましょう。
結構、手間が掛かりますが、とても重要な工程です。ホコリやゴミも雑巾などでふき取ってください。
② マスキングテープをする。
マスキングとは、コーキング剤を充填する際に、コーキング剤がはみ出すのを防ぐために充填箇所の周囲を覆うことです。外壁の余分なところにコーキング剤やプライマーが付かないよう、周りにマスキングテープを貼ります。はじめてコーキング充填をされる方は、必ず行なってください。
③ プライマー(シーラー)を塗ります。
コーキング剤を充填する箇所にプライマー(シーラー)を塗布します。そのときにマスキングテープからはみ出ないように気をつけてください。プライマー(シーラー)は外壁材とコーキング剤との接着力を高めるものです。
④ コーキング剤を充填します。
プライマーが乾いたら、コーキング剤を該当箇所に充填していきます。少し多めに塗ってヘラなどで奥に押し込むようにして、表面を外壁材と合わせてください。もし、途中に空洞ができたら、追加充填して必ずつぶしておきましょう。雨水の流れも考慮して余分なコーキング剤があれば、ふき取ってください。
⑤ マスキングテープを剥がす。
コーキング充填をしたら、すぐにマスキングテープは剥がしてください。そのままにしておくと、コーキング剤が乾いてしまい剥がしにくくなります。また見栄えも悪くなりますので、すぐに剥がしましょう。剥がしたマスキングテープには、まだコーキング剤が付いていますので、他の箇所につけないよう、あらかじめ準備したゴミ袋に入れておきます。コーキング剤が乾けば予防対策は完了です。
■ おススメのコーキング剤とプライマー(シーラー)
セメダイン POSシール(変成シリコン) 価格:約600円
セメダイン「プライマーB」 価格:約1,100円
また変成シリコン系ではなく、シリコン系だと塗装乗りが悪くなり、後の外壁塗装時に大変な手間が掛かってしまいますので、お気をつけください。コーキング剤については、高額でも品質のよいものを使う方が、後々考えると絶対にお得です。
おススメのコーキング剤とプライマーの購入先は、「モノタロウ」です。
4. 専門業者の雨漏り調査費用の相場(目安)
目視による雨漏り調査 | 5,000円~15,000円(税抜) |
屋根に上り、写真撮影後、プロの目からいろいろとアドバイスをもらえます。
散水試験調査 | 35,000円~100,000円(税抜) |
屋根に水をかけ、実際に屋根裏を調査して、詳しく調査する方法です。僅かな雨水浸入の有無を知りたい方には、おススメです。
4-1. 悪徳業者対策
業者に依頼される場合は、手抜き業者やボッタクリ業者などの悪徳業者に騙されないように気を付けましょう。悪徳業者対策について、詳しく知りたい方は「危険!ネット上の悪徳業者にだまされないための対処法とは」をお読みください。
5. まとめ
自分でできる雨漏りチェックとその具体的な対策方法はいかがだったでしょうか?こんなに簡単なら、一度やってみようと考える方も多いと思いますが、自分でやる手間と業者に依頼する費用のバランスを考えて、あなたに合った雨漏り対策の参考になれば幸いです。
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