野地板の意外な役割と基礎知識&太陽光パネルとの深い関係

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野地板の役割とは・・・

屋根の葺き替えや太陽光パネルの設置をする際に、野地板はそのままでもいいのか?それとも取り替えた方がいいのか?と迷っていませんか?

正しい判断を、業者任せにしては危険です。この不景気で、必要のない修理を請求してくる可能性もありますし、あなたが野地板の基本的な知識を持っていれば、その迷いも解消されます。

そこで、この記事では野地板の役割や基本的な知識について、分かりやすくお話しします。

 

 

目次

1. 野地板とは

2. 野地板の3つの種類

3. 野地板の価格相場(目安)

4. 太陽光パネル設置時に、知っておきたい3つのポイント

5. 屋根葺き替え時の野地板について

6. まとめ

 

1. 野地板とは

野地板1

野地板1

野地板2

野地板2

野地板とは、ストレートや瓦などの屋根材を支えるために屋根に張る板の総称です。野地板の「野」は目に見えない箇所に用いられるという意味です。野地板は瓦などを設置すれば、全く見えなくなるので、「野」地板と呼ばれるのです。野地板の厚みは、通常9mm~15mmです。

野地板は、その材質や機能によって大きく3つ分類されます。

 

2. 野地板の3つの種類

2-1. 杉板の野地板

杉板の野地板

杉板の野地板

高度成長期以前は、野地板といえば杉板を使ったものが大半でした。杉板とは読んで字の如く、杉材を板状にしたものです。昔の瓦は、形が均一ではなかったため、瓦下に雨水が浸入することは頻繁にありました。

また、現在のように“ルーフィング”という防水シートを施工する技術もありませんでしたので、乾燥しやすい杉板が野地板に使用されるのが普通でした。現在では、野地板に杉板が使用されることはほとんどなくなりました。次項目で紹介するの野地合板が主流となっています。

2-2. 野地合板

合板の野地板

合板の野地板

野地板の材質に合板が使用されているものを野地合板といいます。現在ではストレートや瓦など屋根材を支えるために張る板には、ほとんどがこの野地合板が使用されています。

つまり「野地合板=野地板」で捉えても良いと思います。合板とは、薄い木板の繊維方向を交互に直交させて何枚かをプレスして張り合わせた板のことです。

杉板の場合は、杉の木の幅よりも広い野地板はありませんが、野地合板は、複数の木板を張り合わせで作りますので、一枚の野地合板が広くでき、雨漏りの危険性も少なく、施工効率も上がります。まさに、施主にとっても施工業者にとってもウィンウィンで、大きなメリットを享受できる建材です。

この野地合板の中でも、耐火規制をクリアしたものを耐火野地合板といいます。次項目で、耐火野地合板についてお話しします。

2-3. 耐火野地合板

耐火野地合板

耐火野地合板

火災の際に30分以上耐えられる野地合板のことを耐火野地合板といいます。特に準防火地域または防火地域、屋根不燃区域にお住まいの方にとっては要注目の内容です。この地域・区域では耐火野地合板の施工が義務付けられているからです。

あなたの住まいに耐火野地合板が必要かどうかは、市区町村の都市計画課などに電話で問合せをすれば分わかります。該当の課が見当たらない場合は、総合受付で「耐火野地合板の用途地域を調べたい」といえば、担当課に電話を繋いでくれます。

耐火野地合板には大きく2種類ありますので、その概要についてお話しします。

■ 木毛セメント板

野地板:木毛セメント板

野地板:木毛セメント板

野地板:木毛セメント板

野地板:木毛セメント板

木材をリボン状に削り取った木毛にセメントを混ぜ、板状に圧縮成型した準不燃材です。加工しやすく、軽量で断熱性・吸音性などに優れています。その密度により、普通木毛セメント板と硬質木毛セメント板の2種類があります。

■ 木片セメント板

野地板:木片セメント板

野地板:木片セメント板

野地板:木片セメント板

野地板:木片セメント板

比較的短い木片にセメントを練り合わせ、板状に圧縮成型した準不燃材です。その密度により普通木片セメント板と硬質木片セメント板の2種類があります。木毛セメント板と同様に加工性がよく、軽量で断熱性・吸音性などに優れています。

 

3. 野地板の価格相場(目安)

杉板の野地板 750~17,125円/ ㎡
野地合板 913~1,458円/ ㎡
耐火野地合板 2,608~9,500円/ ㎡

4. 太陽光パネル設置時に、知っておきたい3つのポイント

太陽光パネルの設置

太陽光パネルの設置

太陽光パネルを屋根に設置する際に、気をつけるポイントは「野地板の厚み」と「垂木の位置」まずは、この2つです。太陽光パネルメーカーでも設置基準は「野地板固定」と「垂木固定」の2つに分かれています。

4-1. 野地板の厚みは12mm以上

基本的には、厚みが12mm以上ない場合は、野地板を新しく取り替えた後に太陽光パネルを設置する方が良いでしょう。特に築30年以上の住宅では、野地板が12mmに達していないケースがかなりありますので、しっかりと確認しましょう。そして、12mm以上の野地板でも太陽光パネルを設置する箇所の野地板は、補強することをおススメします。

業者の中には「そんなことは気にしなくても大丈夫。実際に9mmの野地板でもちゃんと設置できたから」という方もいますが、絶対に鵜呑みにして信じては駄目です。太陽光パネルが普及しはじめたのは、ここ数年です。問題が発生するのは、これからと考えて良いでしょう。

仮に、問題が発生したとして、その責任を施工業者が受けてくれるでしょうか?恐らく、何年かが経過していれば、シラを切って逃げるでしょう。ちなみに12mmに達していない場合は、メーカー保証を受けられないこともありますので、ここは最重要ポイントとして覚えておいて下さい。

4-2. 垂木の位置

垂木(外側)

垂木(外側)

垂木(内側)

垂木(内側)

垂木とは、野地板を固定する屋根の基礎となる重要な骨組です。その作りは非常に頑丈にできています。そのため、一部の太陽光パネルメーカーでは垂木に固定することを設置基準としているメーカーもあるくらいです。

そのメーカーに頼んだ場合は、垂木に固定していなければ、メーカー保証を受けることはできません。垂木の間隔と太陽光パネルのサイズが合わなければ、野地板固定を設置基準にしているメーカーに替えたほうが賢明です。

一般的に、野地板固定を設置基準としているメーカーの方が無難であると考えられます。

4-3. 太陽光パネルメーカー別の設置基準の違い

※以下はメーカーごとの設置基準です。

メーカー 設置基準
パナソニック  野地板
シャープ 野地板
長州産業 野地板
東芝 垂 木
ソーラーフロンティア 垂 木
京セラ 垂 木
ダイキン 垂 木
サンテック 垂 木

 

5. 屋根葺き替え時の野地板について

屋根葺き替え時の野地板の扱いは、その傷み具合によって異なります。野地板の腐食が多く、傷みや損傷が激しい場合が、屋根材とともに新しく取り替えることをおススメします。

その理由は、いくら見た目の屋根材が新しくなっても、その下地が崩れてしまったら元も子もないからです。屋根材が新しくても野地板が凹んでいては、すぐに雨漏りすることは想像に難しくありません。

5-1. 目安は築30年以上

一応、野地板の葺き替え時期の目安としては、野地合板が普及しはじめる以前の杉板の野地板であれば、一緒に野地板も葺き替えるべきでしょう。

具体的には、約30年以上前に建てられた住宅の屋根です。これを機会に1度、自宅屋根の野地板が杉板なのか、合板なのか確かめてみるのも良いでしょう。

5-2. 台風や大雨の後に雨漏りが始まったら・・・

あなたの自宅で、台風や大雨の後に、雨漏りが始まったら・・・野地板が傷んでいるのかもしれません。

野地板の葺き替え時期の目安(築30年以上)でも、それ以前だったとしても、それが雨漏りであれば、火災保険を使って、無料で野地板を交換、葺き替えることが可能です。

では、どうやって保険の申請を行えばよいのか、どの屋根修理業者に連絡すればよいのか?
それらの内容を記事にしたものが「火災保険を使って、屋根の修理を無料で行う「専門業者」とは?」です。ぜひ参考にしていただき、あなたの野地板の修理を負担金0円で行って下さい。

 

6. まとめ

屋根の野地板について、基本的な役割と知識についてお話ししましたが、理解していただけたでしょうか。この記事を機会に、ご自分でも簡単な屋根点検や雨漏りチェックをしてみましょう。屋根裏で意外な発見があるかもしれません。

ちなみに、私の田舎の実家をチェックしたら、杉板を使用した野地板でした・・・。建てた時期も丁度30年前、私が小学生の頃でした。ビックリするくらい、この記事通りの状況だったことを、ここに記しておきます。

 

 


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